全教静岡の 春闘重点要求 10
障害者雇用については、
雇用率達成のみに目を奪われることなく、
障害の理解と配慮、
本人の希望等を尊重し、
職場環境改善に努めること。
障害者雇用の雇用率水増し問題が大きく取り上げられましたが、また次第に風化していくのではないかと懸念されます。
障害者雇用促進法ができてからでも、40数年がたっています。このブログでも、県教委への要請で述べていますが、その長い間を反省すべきです。また、静岡県教委の雇用率未達成は、最近だけではなく、以前にも厚労省から指摘・勧告されていました。
担当部署の処分だけではない、静岡県や静岡県教育委員会全体の問題として扱うべきです。
よく例として取り上げているのは、車いす利用の方が、小中学校の教職員として採用された場合、勤めることができるのか?ということです。通勤のことは置いておくとしても、まずは玄関から入ることができるでしょうか?最近はスロープを設置する学校も出てきましたが、傾斜が急だの、使い勝手はよくありません。1階にある職員室に入ったとしても、そうでなくても机やいすがびっしりで、狭いのに、まして車いすでは席に着くことができません。トイレも段差があり、まだ和式の学校もあります。極めつけは2回以上に上がることができるかってことです。
障害のある子、保護者だけでなく、骨折した子どもや教職員にとっても大変です。
雇用促進と言いながら、そのための設備を設けるのではなく、「校舎」にあった雇用の仕方をしてきていたのです。
「合理的配慮」を、無理ならやらなくてもいいと誤解している向きがあります。そうではありません。
新型コロナウイルス感染まん延防止
障害児・者への配慮や支援が弱いように思います。