何のための日程前倒しだったっけ?

静岡県の教員採用選考試験志願状況が発表されました。

静岡県教員採用選考試験の志願状況

昨年度からの増減が書かれていないのですが、全体では5人増。

文科省は、教員採用試験の志願者が減少しているのは民間企業の就職活動が早くなっているせいだとして、全国の教育委員会に採用選考試験の日程を早めるように通知しました。静岡県教委もそれを受けて、試験日程を2ヶ月も前倒ししました。

その結果、増えたのはたったの5人。

一番増えたのが養護教員で55人増。次に小学校が28人増。栄養教員が9人増。中学校はたったの8人増。

それに対し、高校では逆に58人減り、特別支援学校も37人減っています。

全教静岡は「日程を前倒ししても効果はない」「5月に一次試験では現場で働きながら正規を目指している人にとっての負担が大きすぎる」と日程前倒しをやめるように再三要求してきました。どうしてもやるなら教職経験者は全員一次試験免除にせよとも要求しました。

義務教育課は、志願者が大幅に増えると見込んで小・中学校の一次試験から面接試験をなくし、筆記試験をマークシート方式に変えました。しかしこれは見事に空振り。

志願者はほとんどの増えず、結局、現場でがんばっている人に迷惑をかけただけという結果です。この責任、誰がとってくれるんでしょう?