公立学校に「1年単位の変形労働時間制」を導入しないよう
衆議院文教科学委員会で、野党の質疑が終わったら、
自公と維新が多数採決にしてしまったような審議でなく、
参議院では、徹底審議をお願いします
11月19日、衆議院本会議において夏休みにおける教職員の休日のまとめ取りを可能にするためとして、公立学校に「1年単位の変形労働時間制」を導入する「給特法の一部を改正する法律案」が採決され、11月22日、参議院本会議に上程されました。11月26日より参議院文教科学委員会で審議が始まりました。
https://www.youtube.com/watch?v=y7E-bcsihEQ
衆議院での審議時間の短い中でも明らかになったように、(ホント短かった💢)
「1年単位の変形労働時間制」では、深刻化する一方の教職員の長時間過密労働を解消することはできません。
学校現場の教職員の切実な願いは、平日の長時間過密労働を縮減することです。
連日、疲れきった状態で、十分な授業の準備もできないまま、子どもたちの前に立たざるをえないことに多くの教職員は苦悩しています。
子どもたちは先生があまりにも大変そうだからと先生に話しかけるのを我慢している、という声も上がっています。
現状の働き方のままでは、文科省がいうような「夏休みに休日のまとめ取り」はできません。仮にできたとしても1学期中の日々の疲労を夏休みに回復することなど非現実的です。
そもそも、4月から7月までも大変で、倒れる先生が多いのも現実です。
過労死が多いのもこの時期だと言われています。
「夏休みまで、持つかしら」
が、現場での会話です。
この法案が成立させられると、時間外勤務の実態が覆い隠され、見せかけの長時間過密労働過密労働の解消がおこなわれるだけです。
例えば、静岡県東部教組の、夏に行った新採アンケートでは、「平日の平均在校時間」を12時間以上と答えた方が72%もおられました。13時間以上は37%です。1日の半分以上を学校で過ごしているのです。時間外が4~5時間!
それを、勤務時間を9時間(正確には8時間45分など)にしたから、時間外勤務時間が1時間減ったね。よかったね!・・・(-_-;)とはなりません!
さらに、終業時刻が遅くなることで、授業準備など個々に行う業務が遅い時間帯にまわされ、退勤が今以上に遅くなってしまうことが懸念されています。育児や介護、病気等を抱えながら勤務する教職員から「こんな制度が導入されたら、働き続けることができない」という不安が広がり、現場の教職員や子どもたちの願いにこたえるものとは程遠い制度です。
これほど問題のある制度を、労働基準法に定められた労使の協定によるのではなく、地方自治体の条例等によって実施させようとしていることは、労働基準法の改悪であり憲法27条28条違反といえるもので、労働者保護の観点からもあってはならないことです。
教職員の長時間過密労働を解消するためには、少人数学級の実現や教職員定数の抜本的改善によって人を増やし、一人あたりの業務量を縮減することが不可欠です。教職員のいのちと健康を守り、ゆきとどいた教育をすすめる立場から、徹底審議の上、廃案にするよう
国会議員の皆様、今は参議院の皆様、
よろしくお願いします。
今からでも遅くありません。
夏休み、休みのまとめ取り やったーと思っていた方も、
喜んでられんぞ!と思ったら、
是非組合を通してあるいは直接、声を、要請FAXを!
あるいは、全教静岡へ
電話 054-253-3331
FAX 054-270-7802
メール zenkyoshizuoka@dream.ocn.ne.jp