教育基本法改悪阻止5・10総決起行動に参加しました

 市教組、東部教組、西教労から6名で参加してきました。2時間目の授業を終えてすっ飛んで来た人、早給食をかっ込んで(おでんと納豆だったって)新幹線に走り乗った人と様々に、忙しい中を駆けつけました。
  衆議院第2議員会館前の歩道は、既に各地から参加した人でいっぱいでした。遠くは北海道、佐賀、長崎の教組の旗が見えます。朝から飛行機で来たのでしょう か。退職教員の旗もありました。出版労連や農民連、新婦人などの旗も見えました。色々な人がマイクでしゃべっているのですが、座り込んだ所が端っこでよく 聞こえませんでした。目の前を修学旅行の中学生の集団が通り過ぎます。黒塗りの高級車やタクシーが頻繁に会館を出入りしていました。観光バスで来た一団 は、国会議員への陳情団でしょうか。
 日比谷野外音楽堂に場所を変えて、総決起集会が始まりました。全教石元委員長はじめ多くの人の話からは、教育基本法改悪案を国会提出した与党の横暴さがよくわかります。また断固廃案をの気持ちが伝わってきます。
 「教育基本法改悪反対のチラシは、先生調で難しすぎる。教育のことでも悩んでいる労働者は多い。そういう視点で語って(宣伝)ほしい。道徳や伝統と言うが、だいたい道徳や伝統を打ち壊してきたのは、与党ではないか。改悪案は許せない。」と、全労連の熊谷委員長。
 「ビラを30万枚作って宣伝している。近所に配りたいから送ってくれ、などの電話が入っている。さらに100万枚のビラを新たに作って…と計画している。
悪い案を出して、えらいこと(注;大阪弁)したと与党に思わせるようにしよう。」と大阪の教組。
  「改悪案は、子どもたちの現実から発せられたものではない。今の教育基本法があるから、行政は教育の条件整備をしぶしぶでも否定できない。改悪案では、 30人学級などは行政の責任ではなくなってしまう。NHKの調査でも、76%が急いで変える必要はないと答えている。それでも与党は、衆院でいつでも審議 できる特別委員会を設置して審議に入ろうとしている。ひどいのは、参院で特別委員会を設置すると委員長が民主党になるので、こっちは常任委員会でと、まっ たく党利党略。
米軍再編の問題とセットで、強行に審議に入ろうとしており、許せない。」と、東森全教書記長。
  「障害者自立“支援”法が通って、入浴介助が減らされたり大変。700億円かかるからというが、米軍再編には1兆円とも3兆円とも言われるほど出そうとし ているのを聞くと腹立たしい。愛国心愛国心と言うが、障害者や子どもやお年寄りが守られて、平和な国土だから愛国心が生まれるのではないか。」との、障 害者団体代表の言葉には、ひときわ大きな拍手。
  「“学校ウオッチング”で、汚かった学校のトイレを直してもらった。そうしたら、その校長先生が言われた。“落書きするな、おしっこをこぼすなと何度も 言ってきたが、直らなかった。でも、トイレを新しくきれいにしたら、そういうことはなくなった。大人たちが子どものことを思ってやってくれたんだとわかっ たから”と。教育基本法の精神も同じ。改悪させないようにがんばりましょう。」と新婦人の高田会長。
  その後、2000人で再度国会に向けてデモ行進をしました。「教育基本法改悪はんた〜い!」「戦争する国のための人づくりはんた〜い!」「子どもを再び戦場におくらないぞ〜!」
 行きも帰りも新幹線は混んでいました。忙しく働く人たちがいっぱいいるなあとつくづく思いました。
 代表が渡しに行った政党への要請文は裏面です。(メールの場合は、なし。)尚、自民・公明の与党は受け取りを拒否したようです。そういう態度にも危険性を感じますよね。