2023年全教静岡の春闘要求書
(「年度初めに当たって、教職員の労働条件を良くしてください」というものです)
2023年春闘要求書を、県教委の事務局担当者に提出してきました。
その春闘要求書の前文です。(だいたい、この基調に沿って、以下に要求しますっていうものです。【 】内は実際にはありません)
↓ (1854年の戦い で、ごめんなさい)
日頃貴職が、静岡県の教育の発展のために尽力されていることに敬意を表します。
【コロナ禍で大変だったよ】
新型コロナウイルス感染3年目、第7波、第8波の中、学校現場は非常に苦労しまし
た。全数把握がなくなり、数字上の感染数は減ってきましたが、子どもたちや教職員に
感染者や濃厚接触者が出て、通常の授業等ができないという状況は長く続きました。
インフルエンザによる学級・学年閉鎖も見られました。年度末を間近にして、そういう
事態が続く現場の大変さは想像できると思います。
【この物価高騰は、ホント、大変ですよ】
1年間で数万点もの物品の値上がりは、子どもたちや保護者、教職員の生活を直撃し
ています。紙代や修学旅行費、学校給食費の値上がりなど学校の運営・活動にかかわる
経費への影響も聞こえてきています。
【「教員不足」←そりゃ、もう、た・い・へ・ん なんよ】
2月末に貴職への質問書でも触れたように、来年度4月からの教員不足が予想される
事態となっています。授業持ち時数の増などの対処が言われています。しかし、昨今の
教員不足はさらに深刻な様相をきたしています。病休者続出で担任がいない、専科がい
ない、職員室に誰もいない、代替者が過重な仕事を請け負いドミノ倒しのように病気に
なるなど、尋常ではない現実があります。
【「粛々」とやらんで、現実に対応してほしい】
以上のようなことは再三指摘していることですが、このような中でも、学習指導要領
の円滑な実施、人事評価制度の「活用」、GIGAスクール構想の推進などについて
は、”粛々と”進められています。子どもや教職員の実態にあわせ、スピードを緩める、
一旦立ち止まって状況把握に努める、改善のための施策として人と予算を充てるなどの
手だてを取ろうとする姿勢も動きも見えません。
【「実態を見る」←「財政難」や「国の予算が…」なんて思い込みを捨てて、見て!】
貴職にはぜひ、学校現場の実態を見、切実な声を聞いて、ふさわしい対応をしてもらい
たいと願うばかりです。
ついては、ともに知恵を出し合い、改善につなげるための実効ある歩みを今年こそ築
くことができると信じて、以下の要求を出します。誠意あるご回答を願います。
以上の前文を前提に、100項目以上の要求を出しました。何とかしてほしいと思っ
ていることは、ホントにたくさんあるのです。
その中から、練りに練って、21の重点要求を絞り出しました。
これから、順次紹介していきます。