年度初め 春闘要求書を県教委に提出しました 春闘要求2022  その1

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春闘要求 2022 県教委に提出  その1

 全教静岡は、3月25日春闘要求書を、県教委に提出しました。

 100項目以上の要求が(-_-;)ありますが、その中から泣く泣く重点を22に絞りまし

た。

以下前文から、

 新型コロナウイルス感染・まん延で、学校現場は大変な苦労を抱えています。

 第5波では夏休み明け前後、リモート授業など「一人の教員の限界を超えた対応」を求められました。

 第6波では年度末にあたり、入試、卒業など様々な課題や行事を控えて、計画変更も想定しながらの綱渡りのような業務をこなすことになりました。

 パンデミック、未曽有の事態と言われながら、授業は通常と変わらず進めて行かざるを得ませんでした。子どもたちがわかる、できるということよりも、取りこぼしのないよう授業を進めることが優先されました。このことによる教師の苦渋がおわかりでしょうか。

 加えて、陽性者や濃厚接触者が出た場合、教職員は保健所ばりの仕事を担いました。保護者や家族に連絡を取って追跡調査をし、文章にまとめて教育委員会や保護者に報告・連絡を入れる、しかもたいていそれは定時以降の時間外です。

 その間にも、自分自身や学校の子どもたち、自身の家族のことも心配しなければなりません。他所の部署から応援が入るなんてことは一切ありません。

 このような中で、教員をめざす人が減っている、教員不足が深刻などのニュースが飛び交いました。上記の事情を考えればさもありなんと頷いてしまいます。

 自分の健康についても綱渡り状態で体を保っている教職員が大勢います。

 このような中でも、

 新学習指導要領の円滑な実施を指示し、

 人事評価制度の「活用」のために心血を注ぎ、

 GIGAスクール構想に遅れまいと奔走する、

 そのようなことでいいのでしょうか。

 足元の子どもたちのことを忘れている、

 安全配慮が必要な教職員のことに目が行っていないのではと疑ってしまいます。

 ぜひ、学校現場の実態を見、声を聞いて、

 未曽有の事態に対してふさわしい対応をしてもらえないかと願うばかりです。

 ついては、ともに知恵を出し合い、改善につなげるための実効ある歩みを

今年こそ築くことができると信じて、以下の要求を出します。誠意あるご回答を願います。

 

重点 1

 新型コロナウイルス感染・まん延防止のために、学校の要望をよく聞き、実態に即し

学校が臨機応変に対応できるような財政措置等の支援を行うこと。

 

 →重点1には毎年、教育委員会が、国や知事部局などに遠慮せず、主体的に子ども、教職員、学校のための施策を行うよう要求しています。またその際は、上から目線ではなく、学校現場と対話的に、かつ深く現場から学ぶよう要求しています。

  一口に「消毒」とか「感染防止」と言っても、単純ではありません。物品だけでなく、人的な対応も必要です。また、学校規模によって、例えば3密回避の対応も変わります。予算執行に硬直したしばりがあるなどの不満が聞こえてきています。

  県教委は、市町小中学校のことは、設置者である市町教委のやること、と言います。しかしそれも、市町の財政規模や人員などによって、大きな差が出ています。県の支援は絶対に必要です。

  会計年度任用職員の方のコロナ禍での勤務なども心配です。26日、大阪地裁では

 コロナ禍で勤務制限、非正規の女性に解決金支払いの和解が成立しています。

 

 

重点 2

 静岡・浜松両政令市と静岡県について、教育条件・教職員の勤務条件等について改善を図り、格差がないよう引き続き努力すること。

 →静岡市浜松市政令市に、事務権限移譲がされて、静岡県と2市で教育条件や、教職員の賃金・労働条件に差が出ていることをご存じでしょうか。

同じ地続きの小中学校で、少人数学級の仕組みが違う、会計年度任用職員(支援員、学校司書など多種多様)の職種がまちまち、教職員の賃金や特別休暇などに差があるなど。

国の施策の関係で不妊治療休暇などが前進しましたが、まだまだ。

県と2市は「しずおか義務教育連絡会」を設けて、話し合いをしていると言いますが、どうも、情報交換程度ではないかと推察されます。

毎年、改善を求めています。

 

引き続き、春闘要求2022 年度初めの改善要求について、載せていきます。

 

つづく