全教「教職員勤務実態調査2022」最終報告 長時間労働解消のため、給特法の改正と教職員の大幅増員を求める

全教「教職員勤務実態調査2022」最終報告

記者発表を文部科学省記者クラブで実施!

 

 3月15日13時半より、全教「教職員勤務実態調査2022」最終報告の記者発表を文科省

記者クラブにおいて行い、14のマスコミが参加しました。全教から檀原書記長、吹上生

権法制局長、糀谷生権法制局中執が発表し、全教常任弁護団からも代表の加藤健次弁護

士と事務局長の齊藤園生弁護士が参加し意見を述べました。 

 1月19日に行った第1次集計記者発表では、「すべての職種」全体の集計平均を発表し

ましたが、

第2次集計では「給特法改正と教職員の大幅増員を求める運動」と結びつけるため、教

諭(校種別)と他職種との勤務実態の比較、平日にそれぞれの業務にかけている時間とそ

の合計、担任・部活動顧問の有無や衛生委員会の設置状況と働き方の関係をはじめ、調

査票(1)から24時間のいつにどんな業務をしているかなどの実態を明らかにしまし

た。

○教諭の時間外勤務の平均…月96時間10分

 小学校:93時間48分、中学校:113時間44分、

 高校:95時間32分、特別支援学校:70時間26分

 

○上限指針45時間以内は14.5%にすぎず、過労死ラインを超える80時間以上はが56.4%

 

○休憩時間10.1分(小:4.1分、中5.9分)0分が61.1%(小:79.4%、中72.6%)

 

○クラス人数による時間外勤務比較

  20人以下:88時間30分、21~30人:103時間53分、31~40人:112時間56分

 

○対外試合やコンクールのある部活顧問:108時間13分、顧問なし88時間09分

 

○平日、それぞれの業務にかけている時間

  例)小学校=子どもの指導5時間48分+授業準備2時間29分+行事26分+部活動8分

      +会議22分+書類作成等41分+校内研修6.6分+保護者対応等7.4分

      +地域への対応1.2分+研修・出張8.4分+自主研修4.6分+兼職兼業0.6分  

     =校内・出張等7時間48分+授業準備等・自主研修2時間34分=10時間22分

 

 記者発表では、今後文科省が行う給特法改正もふくめた検討に対して、全教が教職員

勤務実態調査で明らかになった教職員の深刻な長時間過密労働解消のために、給特法改

正と教職員の大幅増員を求める大運動にとりくむことを報告し、この間とりくんだ「長

時間労働解消のため、給特法の改正と教職員の大幅増員を求める」職場・団体決議1518

筆と決議文に寄せられたひとことメッセージについても資料として紹介しました。 

 

  記者発表後、文科省

 「長時間労働解消のため、  

  給特法の改正と教職員の大幅増員を求める」     

    職場・団体決議1518筆を提出!

 記者発表後、各組織・職場から届いた職場・団体決議を文科省に提出しました。