春闘要求2022 その3
重点 5
教員免許更新制の廃止にともない、新たに「研修履歴」の要件を持ちこませず、
教員の負担を軽減し、自主的研修ができるよう条件整備に努めること。
→ 免許更新制を勝手に入れて、現場を大変にし、困らせて、制度的に大変にな
り、現場でも不満、不評が渦巻いて、ついにやめることになりました。それは
歓迎です。
ところが、何とかして教員を縛りたいのでしょう。その代わりに「研修履
歴」なるものを押し付けようと画策しているようです。
研修に管理統制はなじみません。
研修は大切ですが、上から押し付けられる「研修」は、子どもや教員にとっ
ては余分なものです。教員は研修しています。目の前の子どもたちのために、
またこれからの教育を考えて、研修せざるを得ないのです。
重点 6
国の小学校35人学級(編制標準)5年計画を進めつつ、
県単独でも小中高の20人学級実現への計画を示すこと。
同時に特別支援学級の「多学年学級」の解消、学級編制基準(標準)5名以下への
改善、複数担任化を行うこと。
→ ようやくの35人学級がなぜ、小学校だけなのでしょうか。必要性がある
とわかっているのなら、中学や高校でも同時に行うべきです。
小学校だけでも一定の前進ではありますが、その分、教員を増やしている
かというと、単純ではないようです。今まで加配として配置してきた分が減
らされているようです。
1958年に国会で、ヨーロッパの学級人数はと問われて、文部省(当時)
の役員が「35人学級です」と答えています。
そこにまだ追いついていないって、どうよ?
抜本的で、教育の今後を見通せる定数改善を早期に行うべきです。
県単独は大変かもしれませんが、でも先鞭を切れば、全国の動きに必ずな
ります!
定数改善は、特別支援学級の定数(8人)の改善にもつながります。
特別支援学級の「多学年学級」(県教委がそう呼んでいます)とは、1つ
のクラスに学年が違う子どもたちがいるということです。担任は、1人でい
くつもの学年の教材やプリントなどを用意し、1時間の中で学年に応じた授
業をしなくてはなりません。人数が少ないからいいという問題ではありませ
ん。複式学級、複々式学級、複々々式学級、複々々々式学級…、何とかして
ほしいのです。