昇給に人事評価を「活用」させるのはやめてください
『一言意見』を県教委へ送りましょう!
全静岡教職員組合(全教静岡)
静岡県教育委員会は、「評価制度の一時金へのリンクを見直すこと。また給料へのリンクを強行しないこと。また、未曽有のコロナ禍の事態の中では、いったん評価制度を凍結すること」という要求に対して、
次のように回答しました。
「教職員人事評価制度につきましては、今年度から評価対象となった臨時的任用職員、任期付職員に加え会計年度任用職員についても評価制度を適用し、実施しているところです。
前期評価期間には新型コロナ感染症対策による休校期間を含んでいるため、評価の視点にオンライン教材の開発や家庭学習課題の工夫に重点をおくなど、必要に応じて自己目標シートの修正等を行った学校もあると伺っております。
また、評価者からの問合せ等に対しましては、市町教育委員会を通じて随時回答しており、現時点では大きな支障なく運用がなされているとりかいしております。」
それだけでなく、その交渉の席で次の提案もしてきました。
「人事評価結果の昇給への活用につきましては、人事委員会から重ねて求められているところであります。
このうち上位区分への活用につきましては、これまでも勤務条件労使協議会において、皆さんからご意見を伺ってきたところでありますが、県教育委員会といたしましては、できる限り速やかに、これを開始しなければならないと考えております。
次回の(注;11/12)教育部長交渉において具体的な提案を行い、皆さんのご意見を伺いたいと考えております。」
人事評価の昇給(給料)への「活用」=給料へのリンクに反対
もともと、今の教職員評価制度に反対してきました。
百歩譲っても、教職員評価が給料にリンクされることは許せません。
学校教育は教職員の共同と連携で行われるものです。その教職員同士に給料の格差があれば、共同と連携は生まれません。
教育の成果も一人であげることはできません。
どうしても「頑張りを評価したい」というのであれば、「頑張り手当」(これも問題ですが)でも出せばいいことです。
ところが、勤勉手当へのリンクは給料の原資はそのままに、意図的に支給されなかった一時金算定の扶養手当部分と、
評価の低い(と言ってもほとんど「良好」)ところから削って、
「上位」へ支給されているのです。
(注;静岡県(政令市を除く)の教育職は、すでに昨年の12月一時金=ボーナスから、差をつけられています)
給料の原資は変えないのですから、
昇給の場合も同じです。
当然評価が正当に行われていない、行うことができないという実態も問題です。
評価の項目で真に客観的に評価できているでしょうか。評価されていると感じている人がどれだけいるでしょうか。
政令市の静岡市や浜松市は、それぞれ違う進行の仕方をしています。しかし、給料へのリンクを行おうとしていることでは同じです。
県教委に反対の一言意見を書いてください。 下の部分を県教委に出します。
「人事評価結果の昇給への活用」に反対します
( 市・町立 学校 氏名 ・ 匿名 ・ 元教職員)
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早速届いたヨ!
「人事評価結果の昇給への活用」に反対します
私が、反対する理由は、学校現場は、なによりも同僚性を大事にする職場でなければならないと考えるからです。
協力や助け合いが価値あるものとして求めている学校現場において、これまでは、老いも若きもお互いの持ち味を生かして共同して学校運営に当たってきました。
それが賃金リンクとなれば成り立たなくなるなるかもしれません。
指導したり伝達したりすることが、受け取った相手の評価を高めることになり、結果として自分の賃金が下げるかもしれないとなったら、職場の雰囲気は一気に悪くなり停滞してしまうことが考えられるからです。□□ □□(←この方は実名) 元教職員