07対県教委人事異動交渉・報告の2  

  11/13の後半、やり取り部分の記録起こしです。
(交渉などを記録していると、やり取りに夢中になってメモがいい加減になったり、記録者が発言している間、メモがなかったり、…で、思い出すのに一苦労します。しばらく時間が経つと、細かいところを忘れちゃうことも。11/16には県教育次長交渉があって、その記録起こしが、これから。さて…)

【回答後のやり取り】

★ 組合  「きめ細かな指導ができるように」(要求1回答)と言うが、例えば小1支援員は免許もなく、授業もできない、「取り立て」の個別指導もできない。
■ 県教委  できるだけ個に応じた指導ができるように考えている。現行では十分学校で機能していないことは承知している。県教委としても努力しているが、現実的には現状では精一杯のところだ。

★ 組合  新採の採用数はどの程度見込んでいるのか。方針の発表はいつか。
■ 県教委  およそ県内で500人は確保したいと思っている。
 人事異動方針は、11/20ごろの県教育委員会を経て、その後になる。県の校長会に出すのは12月上旬ごろ。(例年と同じ)

★ 組合  「望ましい」配置とは?
■ 県教委  理想は20代から50代までいる職場。しかし40代50代がふくらんでいて、20代30代が少ないのが実態だ。ただ、バランスを欠くようなことは極力避けたい。最善の努力はする。

★ 組合  現場が要求しているように、「指導ができる形」での定数活用をしてほしい。 支援員を増やしても、「少人数指導授業」では、十分ではない。時間が区切られる。担任なら面倒を見られるのに、そうはいかない実態がある。
 静岡県は他県に比べると財政的には恵まれている方だ。現場の意向をくんで、県単独(県単)での措置をしてほしい。
■ 県教委  (他県では受験者が減っているようだが)大学が減って、民間の雇用状態もよくなって、学校の困難さも言われている等の要因があるだろう。静岡県の場合は受験者の人数に大きな変化はない。

★ 組合  「10年で3校以上の学校へ」は、少し柔らかくなっているのか。
■ 県教委  実際に形式的に行う考えはない。

★ 組合  7/5に西部養護学校で行われた県移動教育委員会の席上、保護者から次のような意見が出た。(「静岡新聞」7/6付)「普通学校から来た先生がいきなり障害児を担当するのはどうか。」「人選する際に先生をしっかり見極めてほしい。」「教員の指導をしっかりしないと、3年間交流しても発展はない。」
 それに対して遠藤県教育長は、「普通学校の中学、高校の交流と、普通学校と特別支援学校の交流をひとくくりにするのはいかがなものか」「交流の在り方にまずい部分があったかもしれない。…原点に戻って教員交流を見直したい。」との考えを示した。
 普通学校の若い人が転任先に養護学校を「希望」する例がある。しかしそれは「新規採用後10年間に異校種・他地域等を含む3校の経験をもつよう、計画的に交流を行う」(平成18年度静岡市教職員人事異動方針)という中で、どうせ普通学校間は無理だろうから、それなら養護学校を希望するという場合も多いと思われる。 県教育長の表明については、今年度どうするのか。
■ 県教委 私(義務教育課主席管理主事)は、3年間養護学校へ行って、貴重な経験をしてきた。
★ 組合  教員の経験・研修よりも、まず「子どものニーズ、学習権が保障されるかどうか」(NHK教育11/10放送『ろうを生きる 難聴を生きる』の出演者の発言を引用)が大事にされるべきではないか。※この番組は、17日(土)19:40と、23日(金)12:45に再放送されますので、是非ご覧になってください。

■ 県教委  … (県教育長の意図を確認することに)

★ 組合  西部地域では、5月頃からの教育事務所管理主事訪問の際に人事の希望を聞かれる。また、人事の希望を鉛筆書きで校長に出して、校長の指導を受けて(実際には、希望を書き換えろと校長に言われることも多いらしい)希望を「本書き」する。従って全員が「希望通り」になる。
 ある地域では、10/17に希望を出すように言われて、10/22に校長に提出した。管理主事訪問は10/24にあった。
■ 県教委  校長のアドバイスとも取ることができるし、境目だ。
★ 組合  県教委の人事異動方針が出る前に(先述したように12月上旬)校長にそういうことをさせていいのか。
■ 県教委  昨年度も聞いたことだが、まだそんなことをやっているのか。調べて、そういう実態があるなら指導する。

★ 組合  希望にそえない場合の事前の説明、納得できるものにするように、校長をただしてほしい。従来からの確認である「意思の形成過程」を大事にする人事にしてほしい。
 また、事務、養護教諭、栄養士など一人職の人事は、事務所・地教委間の連絡が必要という。経過や異動の有無が2月の終わり頃まで分からないことが多い。教育事務所に折衝にいくつもりだが(今年度は静西教育事務所になって、掛川まで行かなきゃならないんだ。あ〜。)、そういう事情を分かっていてほしい。