9月14日(木)第12回口頭弁論で、ついに証人尋問始まる
13時10分〜16時30分 傍聴に来てください 静岡地裁へ!
6月15日(木)第11回口頭弁論は、静岡地裁第6法廷で開会されました。3人の裁判官が入廷すると、「起立」の号令がかかります。すぐに、裁判官と尾崎さん側弁護士の塩沢さん(原告)、地公災基金側弁護士(被告)のやり取りが始まりました。「甲137号証」などの専門用語が飛び交い、しかも三者間では了解している人名も出る、裁判長は優しい声…、というわけで、傍聴席からは聞き取りにくい場面が多々ありました。教室と違って、「聞こえません。」とは言えません。でも毎回塩沢弁護士さんが事後に説明をしてくれますので、安心なのですが。今回は、事後説明会で証人を呼ぶことは「証人尋問」ということ、裁判は「口頭弁論」という名称で進むことなど初歩的なことも教えてもらいました。
さてはじめに、原告側から体験入学当時の2/1に教室の様子を録音したテープが被告側にも渡されました。内容については、甲27号証に簡約な記録が出ているものです。「一応生の声も聞いてほしい。」と。
浦岡さん(元全教障害児教育部長)証人として採用される
今回の焦点の一つは
浦岡さん(元全教障害児教育部長)の証人採用の件でした。
裁判長も被告側も、「当事者ではない」「長文の陳述書も出ている」「障害といってもいろんな違いがある。同じ障害の子を扱ったことのある人ではないから」等で証人採用に消極的でした。
しかし塩沢弁護士は、「障害児教育の実態はよくわかっていない。普通の教師とも違う困難性も抱えている。準備書面(主張)として障害児教育の静岡県の実態についても用意しようとしている。(専門家としての)浦岡さんの証人尋問は欠かせない。」と食い下がりました。裁判官は別室での3人の合議を行い、「20分程度で行う」ことを認めました。もともと長くても30分くらいしか証人尋問は認められないようです。これで養護学級の担任の苦労や静岡県の障害児教育(養護教育)が全国的にもどんなに遅れているかが明らかになる可能性が出てきました。
被告側からは
直接尾崎さんを診察したO医師の証人尋問を検討したい旨の話がありました。また原告からの主張に対する反論もする予定のようです。
次回、次々回の口頭弁論・証人尋問の日程決まる
その後次回、次々回の口頭弁論・証人尋問の日程が決まりました。以下の日程です。
9月14日(木)13時10分〜16時30分 第12回口頭弁論
証人尋問;浦岡さん、K校長(尾崎さん在職校の校長)、I福祉事務所所員(当時)
10月26日(木)午前または午後、または一日 第13回口頭弁論
証人尋問; N医師(審査会から所見を依頼された)尾崎さんの弟さん、O医師
来年3月には判決または判決文が
なお、裁判長から、年度末までには判決したい旨の「青写真」も示されました。今年中には結審しそうな勢いです。3月には裁判官の異動等があり、また裁判の長期化についていろいろ批判が出ていることもあるからだと考えられます。
口頭弁論は10/26以降あるかもしれませんが、たたかいとしては9月、10月が大きな山場となりそうです。
署名第一次分を提出
これに先立って齋藤全教静岡執行委員長が、民事第2部に「公正な裁判を求める」団体署名350(全国から多数送られてきました。)個人署名2400筆を提出してきました。これは、まだ第一次分です。さらに多くの署名や一言意見書を集めたいと思っています。