「尾崎裁判」へみんなの声を!みんなの心を!

〜〜 署名・意見書運動が始まりました 大きな力をお貸しください 〜〜
 

静岡県内の教職員の皆さん!12月に入り、寒い毎日が続いていますが、元気にお過ごしですか。三学期制の学校では、成績づけで慌ただしい毎日を送っていることでしょう。二学期制のところでも、保護者面接の資料づくりなどに追われているのではないでしょうか。

 
さて、何回かニュースを発行してお知らせしてきた「尾崎裁判」ですが、12月1日には第8回口頭弁論が行われました。

争点は「平均基準説」?「個人基準説」?

 今回の口頭弁論は、9月25日に出された「基金側」の準備書面に対し、私たち「原告側」が11月15日に反論の準備書面を提出。それに対し、「被告」が「反論します」と応え、あとは事務的な打ち合わせで終了となりました。
 今回の準備書面のやり取りの中で一層はっきりしてきたことは、「うつ病」を発症した主因が、基金側が主張するように「職種等が同等程度の職員が一般的にはどうなのか」という『平均基準説』が妥当なのか、
それとも「人との比較ではなく、その本人の問題として考えるべき」とする『本人基準説』をとるのか、そこが争点の一つだということです。

 うつ病を発症するのに、《こういう人は、ここまで来ると発症する》などという基準があるのでしょうか。基金側は、その立場に立って《尾崎さんの場合は本人の脆弱性にあり、公務起因性の認定基準には該当しない》としているのです。

生の声をたくさんお寄せください!

 みなさん!裁判官も基金側の弁護士も、正直なところ子どもたちや教員の実態がつかめていません。そこで、みなさんが苦労している実態を「意見書」として書いて頂けると、裁判の勝利につながるだけでなく、これからの働きやすい職場づくりにも大きな力になっていきます。

 今、事務局には《現場の声》が集まりつつあります。みなさんからの《生の声》をお待ちしています。
ひとこと意見書運動にご協力ください

「尾崎公災認定を支援する会」事務局

(前略)
 尾崎さんの公務災害認定をご遺族と共に勝ち取ろうと、2002年7月に有志で「尾崎善子さんの公務災害認定を支援する会」を立ち上げました。尾崎さんの問題は、尾崎さん個人の問題ではありません。今、教育現場は、ますます多忙化し、子どもや親の願いに応えた教育をやろうとすると、時間内ではやりきれず、毎日大きな荷物を持ち帰っています。子どもの思いを受け止めきれず、悩みは深くなるばかりです。精神疾患で休む教員の数は増え続けています。子どもや親の願いに応えて、安心して働ける職場を作っていくためにも、この裁判に勝利しなければなりません。そのためには、教育現場から多くの生の声が必要です。働きながら感じているたくさんの声をお寄せください。
 意見書の形式、長さは自由です。

『三つのお願い』をよろしく!

 前号でもお願いしましたが、「公災認定」を勝ち取るためのものです。積極的に受け止め、ご協力ください。
 ①「支援する会」の会員になってください。まだ、会員は少数です。運動を進めるため、一気に広げたいと「支援する会」では、考えています。年間会費は千円です。
 ②傍聴にお出かけください。現職の場合、勤務があるため大変だとは思いますが、年休をとって来ていただけるとうれしいです。
 ③「公務災害認定を求める」署名や、「意見書」(裁判官に読んでもらうためのもの)を書く仕事にぜひ力をお貸しください。

第9回口頭弁論のお知らせ

●2月2日(木)十六時十五分〜
静岡地裁駿府公園西側)にて
●ぜひ、多数傍聴にお出かけください

「尾崎裁判」とは?

2000年1月、静岡県内の小学校に勤務していた尾崎善子先生(当時48歳)は養護学級担任中、養護学校から養護学級へ転入したいと希望した多動性障害のA君(教育委員会の就学指導では養護学校がふさわしいとされていた)の2週間にわたる「体験入学」を通して、著しい心身の負荷から「うつ病」を発症しました。その後、休職し、症状の回復に専念しましたが、その年の8月、志半ばにして自ら命を落としました。

 家族は、「公務災害」の認定申請をしたところ、基金支部から「公務外」とされ、その後の審査会でも認められなかったため、2004年8月、静岡地方裁判所に「公務外認定処分の取り消し」を求めて提訴。現在、口頭弁論が進んでいます。(詳しく知りたい方は、「支援する会」へ問い合わせをしてください)