木村裁判第1回口頭弁論開かれる        

学校で何があったのかを明らかにしてほしい

〜同じような犠牲者をこれ以上出さないために〜

 9月25日、木村百合子さんの公務災害認定訴訟(公務外認定取り消し訴訟)の第1回口頭弁論を傍聴してきました。
 50席くらいの傍聴席がほぼ満席になり、報道関係者も10数人来ていました。

 口頭弁論といってもその場で訴状や答弁書を読み上げるわけではなく、実際にはすでに提出してある書面の内容に相違ないことを双方に確認するだけの、あっさりしたものです。

 しかし今回は、原告側(木村さん側)の要望で口頭での補足陳述が認められ、原告の木村さんのお父様と原告代理人の弁護士がそれぞれに意見を述べました。

 お父様は、娘を失ってからの苦しい思いや憤りを切々と訴え、学校で何があったのかを明らかにしてほしい、それが同じような犠牲者をこれ以上出さないことにつながると主張されました。

 原告側弁護士は、弁護士や裁判官も教師と同じ専門職だが採用されたばかりの新人が一人で重要な事件を受け持ったりすることはない、それなのに教師はいきなり学級を一人で受け持ち、全責任を負わされる、だからこそ周りのサポートが大切なのに百合子さんにはそれがなかった、その精神的負担の重さをぜひ理解して欲しいと訴えました。

 どちらの話も大変わかりやすく、聞く人の胸に迫ってくるものがありました。

 ちなみに、被告である地方公務員災害補償基金静岡県支部代理人は尾崎裁判の時と同じ弁護士、そして、裁判長も同じ裁判官でした。

 閉廷後、弁護士会館で記者会見と支援する会の会合が行われました。弁護士による説明やご両親のお話などの後、参加者全員の自己紹介があり、全教静岡としてあいさつし、支援に全力を尽くすことを約束してきました。

次回第2回口頭弁論は11月20日(木)

 この次の口頭弁論は11月20日(木)14:00静岡地裁です。
 平日だから仕方ありませんが、今回は現役の教職員は少なかったです。
 今後、少しでも多くの現役教職員が支援に集まってくれるといいなと思います。