春闘要求2022 その6 再任用、定年延長 待遇を下げるな  障害者雇用、せめて法定雇用率の達成を  

ロシアのウクライナ侵略を

力の論理でなく、世界の平和を望む世論でやめさせよう

 

 

春闘要求2022 その6 

  再任用、定年延長 待遇を下げるな

   障害者雇用を  せめて法定雇用率の達成を

重点11

    再任用制度について、定数からの除外、勤務内容や時間に見合った賃金水準への

     引き上げ、フル、ハーフも含む希望者全員の任用・勤務形態の改善に努めること。

  定年延長に対しては、職務給原則に基づく賃金水準及び定年まで安心の労働条件の

    確保に努めること。

  → 同じように働いているのに、賃金を6割、7割にするなんて、筋が通りませ

   ん。

    再任用で働いている人の声を聞くべきです。 

 

重点12

   障害者雇用について、法定雇用率未達成の原因を明らかにし、

 障害の理解と配慮、本人の希望の尊重を前提とした

職場環境になるよう改善すること。

  → 県教育委員会、特に教育職で障害者雇用率を達成できず、しかも非常に低いま

   まです。

    採用試験に障害者の枠を設けているが、応募が少ないと県教委は言います。採

   用(任用)されて、学校に行っても、バリアフリーではない校舎で勤められるか不

   安になるからではないでしょうか。

    車いすで学校に入ることさえ困難なのが実情です。2階3階に行くこともでき

   ません。でも、他県では、校舎にエレベーターが設置されつつあります。障害者

   雇用で、一人補助をつけることにしている県もあります。担任になったら、その

   クラスを1階にするという県もあります。

    まずはできるところから始めて、校舎をよりバリアフリーに改修していくこと

   は、子どもたちにとっても過ごしやすい学びやになることでしょう。

春闘要求2022 その5 教員の未配置をなくして  学校統廃合をやめて

戦争の一番の犠牲者は、子ども、女性、障害のある方たちなどです。実際にウクライナでは、それが悲しいことに証明されつつあります。

ロシアは、今すぐ戦争やめよう!

 

春闘要求2022  その5 

     教員の未配置なくせ、学校統廃合やめろ  

 

重点 9

    特休代替者などの未配置の問題について、

  正規教員の任用を増やし、

  かつ経験ある臨時講師の積極的な正規任用を行うことで、

  ゆとりある教員配置ができるようにすること。

  未配置の実態と課題を広く明らかにし、

  子どもたちの学習権が奪われていることの解決を第一に解消に取り組むこと。

   → 4月1日スタートの日に、静岡市牧之原市などから、先生が足りない、誰

    か代わりに来てくれる先生はいないですか?の声が聞こえてきています。

     子どもたちはもちろんですが、先生が一人でも不足しているということは、

    ほかの先生にしわよせが行くということです。入学式・始業式までに準備しな

    ければいけないことは山ほどあります。

     県教委は、「将来の定年延長を見据えて、教職員数の推計を慎重に行う必

    要」などと言います。その発想には、今困っている子どもたちや教職員に対し

    て何とかしようの姿勢が欠けています。

     地教委の問題・課題と言っていた文科省も、最近ようやく「教員不足」の調

    査を行い、発表しました。しかしそんなゆっくりなペースでなく、今すぐ教員

    の不足を補って! 国の教育行政の問題が大きいのです。

 

重点10

 

    学校統廃合を奨励しないこと。

   政令市、市町と連携して学校存続のために取り組むこと。

   「通学時間1時間以内」「学校・学級規模の適正化」など、

  教育的にも子どもの実態からも不適切な「文科省手引き」にくみしないこと。

   → 全国的に学校統廃合が進められようとしています。その理由が、統廃合した

    ら、校舎改修・建設の国の補助金が高くなる、公共建築物を減らす施策などで

    す。でも、そのことは前面には出さないで、小中9年間を見通す、「中1ギャ

    ップ」(←これは文科省管轄の国立教育政策研究所が批判)、大勢で切磋琢磨

    した方がいい、クラス替えしないと関係が固定化するなどです。

     少ない人数できめ細かい教育ができる、一人ひとりに目が行き届くなど、教

    育の基本のところは、後景に押しやられてしまっています。

     適正な学校・学級規模など、誰も説明できていません。むしろ、世界では、

    学校・学級は人数を少なくさせてきています。

     安心安全に、歩いて通うことのできる小学校を残して!

春闘要求2022 その4 養護教諭の増員、保健室の安全  定数内講師を正規に

学校で働くみなさま、とりわけ新採と新任の方々、

お疲れ様です。昨日4月1日は充実したスタートの日になったでしょうか!?(ホントは、「なったことでしょう!」と言いたいのですが)

今日明日の土日に、学校に「出勤」されている(される)方も多いのではないでしょうか。実際、午前中、部活帰りの中学生を見かけましたから、つまり学校には・・・(-_-;)

組合には、今学校に行ってきました、というたよりも届いています。ご苦労様です。

 

また、県内各地から、4月1日時点で「先生が足りない」の声が聞こえてきています。新年度の始まりの時、一人でも先生がいないのは、「困る」どころのレベルではない深刻さですよね。

皆さんの現場ではどうですか?

人を増やす、誰かが休んでも回る職場(日本は欠勤率ギリギリと言われます)にしたいものです。

体優先ですよ。

 

戦争反対!犠牲になっているのは、一般国民であることが鮮明に。

ロシアはウクライナでの戦争行為をやめるべきです。

77年前の日本で、「軍国少年」、「軍国少女」だった方々の、後悔の念をしばしば聞きますが、まさに同じようなことがロシアで起こっているようです。

核兵器使用をやめて!広島、長崎、ビキニの(核実験場、原発事故などもふくめ)実情が知られていない(矮小化、隠されてきた)ことがあるのでは。

 

春闘要求2022  その4  

   養護教諭の増員、保健室の安全  

   定数内講師を正規に

 

重点 7

     養護教諭複数配置基準の見直しを国に働きかけ続けること。

  県単で小学校650人、中学校600人以上の学校に複数の養護教諭を配置するこ

 と。

  また本来の職務でない衛生推進者や職員の健康診察管理、就学時健康診断、

 新型コロナウイルス感染・まん延防止計画策定などの仕事を丸投げしないよう校長を

 指導すること。

  → 子どもたちが安心して保健室に行くことができること、学校を見回って子ども

   たちの健康状態がわかること、不測の事態にも対応できること・・・一人でも多

   くの養護教諭がいてくれることが当然のようになってほしいと思います。

    もともと、保健室は感染症等濃厚接触の場であるからと、保健室環境の充実を

   要求してきました。それは養護教諭だけでなく子どもたちにとっても。

    新型コロナウイルス感染・まん延の時期は、消毒、マスクなどは当然として、

   別室の確保、感染防止用の諸器材なども。

    本来、養護教諭の仕事ではないことも(例えば、就学前健康診断は保健所)割

   り当てられています。学校で何でも引き受けることは、もうやめさせたいもので

   す。

 

重点 8

    「定数内講師」をなくし正規教員を配置すること。

    → 定数内なのに、「臨時講師」って、普通におかしくないですか。それが

     2、30年、ずっと通ってきています。一生懸命やったのに1年で終わりの

     先生が大勢います。その分、雇うのを増やして!という、それだけの要求で

     す。

      もちろん、国の教育行政の劣悪さではありますが、県から何としていき、

     国を動かすこともできるのではないでしょうか。   できます!

 

 

春闘要求2022  その3 新たな「研修履歴」やめさせて 少人数学級を小中高、特別支援学級へ

春闘要求2022  その3

 

重点 5

  教員免許更新制の廃止にともない、新たに「研修履歴」の要件を持ちこませず、

   教員の負担を軽減し、自主的研修ができるよう条件整備に努めること。

   → 免許更新制を勝手に入れて、現場を大変にし、困らせて、制度的に大変にな

    り、現場でも不満、不評が渦巻いて、ついにやめることになりました。それは

    歓迎です。

     ところが、何とかして教員を縛りたいのでしょう。その代わりに「研修履

    歴」なるものを押し付けようと画策しているようです。

     研修に管理統制はなじみません。

     研修は大切ですが、上から押し付けられる「研修」は、子どもや教員にとっ

    ては余分なものです。教員は研修しています。目の前の子どもたちのために、

    またこれからの教育を考えて、研修せざるを得ないのです。

 

 

重点 6

   国の小学校35人学級(編制標準)5年計画を進めつつ、

  県単独でも小中高の20人学級実現への計画を示すこと。

   同時に特別支援学級の「多学年学級」の解消、学級編制基準(標準)5名以下への

  改善、複数担任化を行うこと。

    → ようやくの35人学級がなぜ、小学校だけなのでしょうか。必要性がある

     とわかっているのなら、中学や高校でも同時に行うべきです。

      小学校だけでも一定の前進ではありますが、その分、教員を増やしている

     かというと、単純ではないようです。今まで加配として配置してきた分が減

     らされているようです。

      1958年に国会で、ヨーロッパの学級人数はと問われて、文部省(当時)

     の役員が「35人学級です」と答えています。

      そこにまだ追いついていないって、どうよ?

      抜本的で、教育の今後を見通せる定数改善を早期に行うべきです。

      県単独は大変かもしれませんが、でも先鞭を切れば、全国の動きに必ずな

     ります!

      定数改善は、特別支援学級の定数(8人)の改善にもつながります。

      特別支援学級の「多学年学級」(県教委がそう呼んでいます)とは、1つ

     のクラスに学年が違う子どもたちがいるということです。担任は、1人でい

     くつもの学年の教材やプリントなどを用意し、1時間の中で学年に応じた授

     業をしなくてはなりません。人数が少ないからいいという問題ではありませ

     ん。複式学級、複々式学級、複々々式学級、複々々々式学級…、何とかして

     ほしいのです。

 

春闘要求2022  その2  免外解消 学テやめて

戦争やめろ!

ロシアは、国連憲章国際法を守るべきです。

ロシア国内の、報道規制を解くべきです。

 

春闘要求2022  その2

 

重点 3

    免許外教員の解消に引き続き努めること。

   非常勤講師の配置基準を10学級から 12学級以上にすること。

    → 静岡県内で、中学校の家庭科、技術科、保健体育科、美術科などで、専門の

    免許のない先生(免許外教員)が教えている例が、178もあります。社会や

    数学はじめ、どの教科にもその例があると、県教委が言っています。

     実は、ほんとうはもっと多いのですが、「原則10学級以下の小規模校に

   (免外解消)非常勤講師を」151人配置しているので、専門でない先生に教わ

    る子ども達が、以前よりは少なくなっています。

     中学校3年間、専門でない先生に教わる教科があった例も聞いたことがあり

    ます。

     この解消は、本来急務のはずなんですが、抜本的な改善には程遠い状態で

    す。

     教職員にとっても、もちろん異常な事態です。専門でない教科を教えざるを

    得ないなんて、こんなつらいことはありません。先生によっては、2校兼務、

    3校も?なんてことがあり、落ち着きません。

     保護者や地域の方の声をぜひ!

 

重点 4

    国学テ実施をやめるよう国に働きかけること。

   少なくとも「毎年・悉皆」で行うことに反対すること。

   → 全国学テ実施以来、ず~っと要求していることです。悉皆(しっかい)とは

    全員という行政用語(?)です。「全国学力・学習状況調査」ですから、全員

    にやる必要はないはずです。テストでわかることは、「学力の一部」と文科省

    も実施要項で述べていることです。

     県教委は、「学校における児童生徒への教育指導の充実と課題を検証し、

    その改善を図る」目的でやるから、いいんだと言います。しかし、わざわざ数

    十億円かけて毎年やらなくても、「教育指導の充実と課題の検証、改善」につ

    いては学校現場で日常的にやっていることです。

     そんな時間とお金があったら、もっとかけてほしいところは学校現場にはい

    っぱいあります。(例えば、この春闘要求の重点の項目一つひとつを参照)

 

     つづく

年度初め 春闘要求書を県教委に提出しました 春闘要求2022  その1

NO WAR    

NO NUKES

春闘要求 2022 県教委に提出  その1

 全教静岡は、3月25日春闘要求書を、県教委に提出しました。

 100項目以上の要求が(-_-;)ありますが、その中から泣く泣く重点を22に絞りまし

た。

以下前文から、

 新型コロナウイルス感染・まん延で、学校現場は大変な苦労を抱えています。

 第5波では夏休み明け前後、リモート授業など「一人の教員の限界を超えた対応」を求められました。

 第6波では年度末にあたり、入試、卒業など様々な課題や行事を控えて、計画変更も想定しながらの綱渡りのような業務をこなすことになりました。

 パンデミック、未曽有の事態と言われながら、授業は通常と変わらず進めて行かざるを得ませんでした。子どもたちがわかる、できるということよりも、取りこぼしのないよう授業を進めることが優先されました。このことによる教師の苦渋がおわかりでしょうか。

 加えて、陽性者や濃厚接触者が出た場合、教職員は保健所ばりの仕事を担いました。保護者や家族に連絡を取って追跡調査をし、文章にまとめて教育委員会や保護者に報告・連絡を入れる、しかもたいていそれは定時以降の時間外です。

 その間にも、自分自身や学校の子どもたち、自身の家族のことも心配しなければなりません。他所の部署から応援が入るなんてことは一切ありません。

 このような中で、教員をめざす人が減っている、教員不足が深刻などのニュースが飛び交いました。上記の事情を考えればさもありなんと頷いてしまいます。

 自分の健康についても綱渡り状態で体を保っている教職員が大勢います。

 このような中でも、

 新学習指導要領の円滑な実施を指示し、

 人事評価制度の「活用」のために心血を注ぎ、

 GIGAスクール構想に遅れまいと奔走する、

 そのようなことでいいのでしょうか。

 足元の子どもたちのことを忘れている、

 安全配慮が必要な教職員のことに目が行っていないのではと疑ってしまいます。

 ぜひ、学校現場の実態を見、声を聞いて、

 未曽有の事態に対してふさわしい対応をしてもらえないかと願うばかりです。

 ついては、ともに知恵を出し合い、改善につなげるための実効ある歩みを

今年こそ築くことができると信じて、以下の要求を出します。誠意あるご回答を願います。

 

重点 1

 新型コロナウイルス感染・まん延防止のために、学校の要望をよく聞き、実態に即し

学校が臨機応変に対応できるような財政措置等の支援を行うこと。

 

 →重点1には毎年、教育委員会が、国や知事部局などに遠慮せず、主体的に子ども、教職員、学校のための施策を行うよう要求しています。またその際は、上から目線ではなく、学校現場と対話的に、かつ深く現場から学ぶよう要求しています。

  一口に「消毒」とか「感染防止」と言っても、単純ではありません。物品だけでなく、人的な対応も必要です。また、学校規模によって、例えば3密回避の対応も変わります。予算執行に硬直したしばりがあるなどの不満が聞こえてきています。

  県教委は、市町小中学校のことは、設置者である市町教委のやること、と言います。しかしそれも、市町の財政規模や人員などによって、大きな差が出ています。県の支援は絶対に必要です。

  会計年度任用職員の方のコロナ禍での勤務なども心配です。26日、大阪地裁では

 コロナ禍で勤務制限、非正規の女性に解決金支払いの和解が成立しています。

 

 

重点 2

 静岡・浜松両政令市と静岡県について、教育条件・教職員の勤務条件等について改善を図り、格差がないよう引き続き努力すること。

 →静岡市浜松市政令市に、事務権限移譲がされて、静岡県と2市で教育条件や、教職員の賃金・労働条件に差が出ていることをご存じでしょうか。

同じ地続きの小中学校で、少人数学級の仕組みが違う、会計年度任用職員(支援員、学校司書など多種多様)の職種がまちまち、教職員の賃金や特別休暇などに差があるなど。

国の施策の関係で不妊治療休暇などが前進しましたが、まだまだ。

県と2市は「しずおか義務教育連絡会」を設けて、話し合いをしていると言いますが、どうも、情報交換程度ではないかと推察されます。

毎年、改善を求めています。

 

引き続き、春闘要求2022 年度初めの改善要求について、載せていきます。

 

つづく