えがお署名」のお願い

(2019年度政府予算にむけた文部科学省概算要求に対する要請署名)


 貧困と格差拡大が、子どもたちの安心のよりどころである家庭を直撃しています。「子どもの貧困率」が13.9%になり、7人に1人は貧困の中で生活しています。「視力が悪くてもめがねを買ってもらえない」「虫歯があっても歯科にかかることができない」「一日の食事が給食のみ」「部活に入っても、遠征費が出せないので欠席」など子どもたちの実態が各地から寄せられています。


 特に教育費の問題は深刻です。大学の授業料は国立大学でさえも年間50万円を超えます。このほかにも通学費や生活費など含めると、経済的な負担は大きいものがあります。学費を払えず中途退学を余儀なくされたり、そもそも進学をあきらめたりする子どもたちがいます。卒業しても「スチューデントローン」に苦しめられている若者が大勢います。


 教育の機会均等を保障し、教育費の無償化をすすめるためにも、「就学援助制度」の充実と高校生への拡充、高校生・大学生への「給付奨学金」の拡充が求められています。また、高等学校等就学支援金制度については「高校無償化」を復活することが求められています。
少人数学級の実現、特別支援学校・学級の充実など、今の子どもたちのために、今やってほしい!ということがたくさんあります。
憲法を変えなくても、軍事費をちょいと削ればできることです。OECD諸国の中で最低水準となっている公財政教育支出の対GDP比を、OECD諸国の水準なみに引き上げることで、これらの課題を解決することができます。


 このような情勢のもと、教育費の増額について広く世論に訴えるためにも、2019年度文部科学省概算要求にむけたとりくみを、例年以上に重視したいと考えています。


 7月下旬に、文科省提出及び全国知事会等各団体への要請行動があり、そこにこの署名が提出されます。よろしくお願いします。

注;今の時期の署名ってどういうこと?

 来年度予算(2019年度)は、8月末に各省庁が出す「概算要求」から始まります。各省庁は、8月までに自分たちの政策要求する額を算出して、財務省に「概算要求」として提出します。それを基に、12月の通常国会まで、財務省と各省庁の折衝が続きます。文科省も同じです。従って、この夏に文科省に教育条件整備の予算要求をしっかり出せ!と要求することはとても大事なのです。


問い合わせ・署名注文・送り先など
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