07第3波県人事委員会(事務局長)要請行動

07年9月21日(金)

士気の高揚につながる勧告にしたい!

【 当日の主なやり取り 】

今年の勧告について

★組合 超多忙な教職員の士気の高揚につながるものが出るのか。
◆局長 働く人の意欲が出るように、職場環境づくりをしていくのも、県人事委員会の役割だと思っている。今勧告について具体的には言えないが、今年度の勧告のテーマは“士気の高揚”だ。問題意識はあるので、少しでも出るようにしたい。
★組合 ある校長は、県人事委員会に望むこととして、?せめて給料は少しでも上げてほしい。?職員が不足している。特に正規教職員、基礎の人を増やしてほしい。の2点を上げた。私たちも同感だ。
◆局長 給料については、公民較差をまだ調査中だが、配分(給料原資?)がうまくできれば上げたい。でも、固まっていない。それ以外の部分(勤務条件改善)で、少しでも改善できればと考えている。

教職員評価について

★組合 評価制度、成果主義とか成績主義とか言われているものだが、民間では導入から10年以上が経過した。ほとんどが行き詰まっている。県人事委員会も、従来の積極的導入の姿勢から、一旦立ち止まって再検討してほしい。
◆局長 給与構造の見直しをした新しい給料表を、機能させるようにしたい。一生懸命やっている職員に報いることは大事だ。もちろん職場で問題になれば改善しないといけない。がんばっている人が生き生きと取り組むことができるような職場環境づくりと考えている。
★組合 民間では士気の高揚につながっていない。壁にぶつかっている。仲間がこわされている。差をつけることが大事だとは思えない。
◆局長 民間も試行錯誤しながらやっている。長い間には壁にぶつかる部分もある。しかしある程度機能しているとも聞いている。うまくいっている部分を研究して、「民間準拠」の姿勢で、機能できるものにさせていってほしい。
★組合 みんなががんばったら、みんな給料が上がる制度なのか。給料総額が決まっている中での配分ではないか。誰かの分を取って、「相対的にがんばった人に上げる」制度だ。この間の調査でも、大企業などの収益は上がっているが、労働者の賃金は上がっていない。(みんなががんばったから、みんな上がる制度ではない。)◆局長 みんなががんばれば、みんな上がる。
★組合 えっ?
★組合 経済白書やマスコミの特集(番組)などでも、成果主義がうまくいっていない、国民にも評判が悪いという数字が出ている。是非、立ち止まって考え直すようにしてほしい。

多忙解消のために

★組合 県人事委員会が県教委に勤務実態調査をさせたことは、ありがたいと思っている。しかし、今になっても(県教委の「教職員勤務状況調査」実施は、昨年1月と6月の2回)多忙解消の施策は出ていない。県人事委員会として再度手だてを打ってほしい。
◆局長 調査した以上、しっぱなしはないと思う。予想以上の数字が出たので、なかなか改善はすぐにはできないのだろう。(注・県教委は05年9月の抽出調査の結果を「想定内」とコメントしているのに)また、県だけでなく国にも施策を求めないとできない。県人事委員会としては、やればできるだろうという部分について言っていきたい。
★組合 静岡県内のある地区では毎年のように現職死が出ている。原因はわかりにくいが、死因が「くも膜下出血」と聞くと、「過労死」が予想される。同僚の養護教諭もそうであった。誰も働いていて死んでいいわけはない。葬儀に多くの子どもたちが参列する姿を見るだけで胸が詰まる。再発しないように、できることをやってほしい。現場では忙しすぎて、大変で追いつめられている。静岡県内の教職員で定年前退職者が80%に達している。一方管理職はほぼ定年まで勤めている。50歳前後でも、体がもたない。きつい。もう勤められないかもしれない、と言っている教職員が多い。様々な外部からの問題も起こっている。

臨時教職員について

★組合 昨年度の「口頭勧告」で「臨時教職員の待遇改善」を入れてくれてありがたい。しかし実質的な待遇改善はまだまだ遅れているのが実態だ。県教委の受け止めが弱いと思っている。是非何度も改善を呼びかけてほしい。改善できるものを少しでも多く改善させたい。

精神疾患の増加について

★組合 教員の公務災害認定の裁判では、基金側は、全体の教職員数から見て、わずかの数で、これを強調するのは“数字のマジック”だ、そんなに多くない、と言い出した。教職員の精神疾患による特休、休職者が増えていることについて、どう考えているか。
◆局長 憂慮すべき事と思っている。
  
以上、たったの20分。
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