ブログ・メーデー 非正規を正規に!  全教静岡の 春闘重点要求 13 勤務時間管理をしっかり

 メーデーの集会・デモ(パレード)は、新型コロナウイルス感染まん延防止のため、中止になりました。

 そこで、ブログ上メーデーを開催します。・・・と呼びかけながら、実は掲載の仕方がいまいちで、写真投稿でもたもたしてます。

 やっと載せられたブログ・プラカードです。5月1日だけでなく、5月中、続く限り載せます。 

 ↓ ホント、重点要求 7 の未配置=教育の空白は、臨時講師・非常勤講師を採用すれば、担任がいない、教科を教えてもらえないなどの問題は、即解決です! f:id:zenshizu:20200430093506j:plain


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全教静岡の 春闘重点要求 13

 

管理職の責任による教職員の勤務時間管理を

県内全校ですすめること。

時間外勤務時間をなくすことをめざし、

月45時間、年360時間の「上限」も原則許されないことを徹底すること。

職員個々についても

管理職が責任を持って勤務の割振りを行うようにすること。

 

 もう20年近く前に、厚生労働省が勤務時間把握をしっかり行いなさいと通達を出しました。(4・6通達)組合ではそのころから、厚生労働省も言っていることを、教育委員会や管理職も守りなさいよと、言ってきました。文科省もしばらくして同様の通知を出しました。それでも、教職員の勤務時間管理はあいまいにされました。

 厚生労働省は、はじめに「現認」での勤務時間管理を言っています。校長や教頭が、自分の目で、教職員が勤務時間外で早朝や夜遅くまで残っていないか、顔色が悪いのに仕事をしていないかなどを見て、時間外をさせない、仕事が多ければ援助の手を増やす、体調が悪そうなら通院を勧めるなどの手立てを打つ=安全配慮をするのが、当然だからです。

 でもそりゃ、無理だから(あの管理職に見られたくないというのも本音?)、客観的に把握するICカードや時刻を打刻できるものを導入しなさいと。すぐ無理なら、自己申告でも勤務時間の記録を残しなさいとなりました。

 勤務時間記録については、とらなきゃいかんという体制になってきました。PCの立ち上げなどで把握、タイムカード導入など。

 それでも、自己申告の余地を残し、早めに打刻したり、把握を数か月しかしないなどの市町もあったりします。早急な是正が求められます。

 「働き方改革」のもと先年、大きな話題になりました。そこで入ってきたのが、残業時間規制です。月45時間、年360時間(←月平均では30時間になることに注意)以上の残業はさせてはいけないとしています。(月100時間未満、年720時間については略)45時間というのはずいぶん前に、厚生労働省労働省)が過労死の危険性のラインと警告した時間です。

 100年前からのメーデーのスローガンでわかるように、「8時間労働を!」は常識的な生活と健康、労働のために必要なことで、残業など例外中の例外なはずです。45時間までならいいよなんて、助けてくれよ!なんですが、現実的には、少し前進でしょうか。

 ただ、教員の場合、給特法という法律で例外中の例外以外、残業はやってはいけないと定められています。子どもたちを教える仕事をしているのだから、その子どもたちの前で疲れた顔をしていては教育にならない、残業していては教えるための必要な見識や教養は身につかない、子どもたちが将来を見る一つの指標である大人=教員がブラックな働き方では悪影響・・・と考えて給特法が1970年代に成立した、というのは半分以上幻想ですが、多少の願いは入っている法律です。

 それを、月45時間、年360時間までは、サービス残業・違法残業をしてもいいような流れは、本来許されません。「嘘を言ってはいけません。でも、ちょっとくらいなら、嘘を言ってもいいよ」なんて教えますか?

 心配なのは、校長や教頭が、「な~んだ、時間外させてもいいんだ」と思っちゃうことです。自分たちが教職員に対して「安全配慮義務」があることを知らない管理職がいたら困ります。「年休の取り方について、安易に年休が取れると受け取る人が増えていいのか」などのようなことを平気でおっしゃる管理職が実際にいるとのことですから、心配なのです。