全教静岡の春闘重点要求

重点 3

免許外教員の解消及び授業持ち時数や授業担当学級が多すぎる場合の改善に対し、教員加配などの施策を推し進めるとともに、文科省における有識者会議の状況を含め、その進展状況を明らかにすること。


 免許外教員とは、本来の免許教科ではなく、免許を持たない教科も教える教員のことです。
 中学校の3年間、専門の先生に教わらなかった生徒も出ています。
 「小規模」の中学校などで以前から行われていたことですが、子どものことを考えない酷い仕打ちです。
 しかも、最近は中規模の中学校にも広がっています。
 受験科目重視?いわゆる「技能教科」が授業時間数が減らされたこともあり、多いのは事実ですが、
下の表のように、全教科にわたって免許外が認められています。
 生徒だけでなく、免許外にさせられた(形の上では、校長と指名された先生が申請することになっています。←おかしな制度です。)教員にとっても、またそれをフォローしなければならない教員にとっても大変なことです。


2017年5月1日現在 静岡県内の免許外教科担任人数(免許外教科担任申請許可数)
国語32人、社会35人、数学34人、理科14人、音楽 2人、美術37人、保体31人、
技術56人、家庭89人、英語 7人  合計337人
2016年度は377人で、北海道1,009人、広島447人、千葉385人に次いで4番目。


文科省は、下記のような有識者会議を立ち上げています。しかし、学習指導要領が前提の文科省の会議で、有効な手立てが打てるでしょうか?心配です。静岡県は、「免許外教員解消非常勤教員制度」を設け、100人余を派遣していると言います。結局、「非正規」の教員を増やすことになっています。


是非、学校職場、お子さんやお孫さんの実情を調べてみてください。そして、情報をください。

 
文科省/免許外教科担任制度の在り方に関する調査研究協力者会議
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/136/index.htm#pagelink3