「つくる会」教科書採択に抗議する

 東京都教育委員会は、7月26日、2008年度から使用する都立の中高一貫校における中学校歴史教科書および公民館教科書について、「新しい歴史教科書をつくる会」編集のものを採択する決定をしました。
 この事実を耳にしたとき、東京都はまだこんなことをやっているのかと私たちは驚かされました。
 あの侵略戦争を正当化しているのがこの教科書の特質です。
 沖縄戦における集団自決と軍の関与に関する記述を修正させた国の「検定」に対し、猛烈な抗議行動を展開した沖縄県民の怒りをどう受けとめられましたか。
米下院本会議が、従軍慰安婦に対して、日本政府が「謝罪し、明確であいまいでないやり方で歴史の責任を受け入れることなどを求めた決議」を採択した件をどう理解されましたか。
このような衝撃的な出来事がある中での貴委員会の判断は、日本国民にとって全く信じられないことです。
 私たちは断じて容認できません。その撤回を強く求めます。


      2007年8月3日
      全静岡教職員組合