中学校「道徳」教科書採択に関する要請  

教育委員の方へ

 昨年の小学校に続いて、今年7月には中学校の「道徳」教科書の採択が行われようとしています。


  沼津市が19日(木)時刻・会場?  静岡市は20日(金)13:30〜清水庁舎
  伊豆の国市は傍聴させないという話が伝わっています。
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 「道徳」については、保護者、地域住民、研究者など、様々な人々の間で関心が高く、学校での指導にかかわっても多様な意見があります。すべての子どもの人格の完成をめざす教育をすすめるためにも、子どもや保護者の願い、地域住民の意見を十分に尊重していただきたいと考えています。


 また、教科書採択については、現行制度では「教育委員会が採択する」とされていますが、見本本を読んだ地域住民の感想や、実際にその教科書を活用して子どもたちと一緒に「道徳」の授業をすすめる教職員の意見を集約し、それらを尊重して行われることが重要です。


 日本政府も批准しているILO・ユネスコ「教員の地位に関する勧告」は、「教員は、児童・生徒に最も適した教材および方法を判断するために格別の資格を認められたものであるから、……教材の選択と採用、教科書の選択、教育方法の適用について不可欠な役割を与えられるべきである」と述べています。


以上のことから、中学校「道徳」教科書の採択にあたり、教職員および保護者、地域住民の声を十分に反映した教科書採択が行われるよう、次のように要請します。


1.「道徳」教科書の採択にあたっては、各学校の教職員の意見を尊重し、採択に反映させてください。


そのため、各学校からの報告書を全教育委員に配布し、採択の資料として正式に位置づけてください。


  教科書を教員が選ぶことができないのは、日本だけ?
  教えている人が、何で教えるのかを選ぶことができないって?


2.教科書展示会等で寄せられた市民の意見を全教育委員に配布し、採択の資料として正式に位置づけてください。


  教育委員というのは、勝手に選んでいいいわけでは    ないですよね。


3.教科書採択に関する教育委員会により多くの人が傍聴できるよう、条件を整えてください。
資料提示などについても、地域住民に開かれたものにしてください。


4.この要請書が届いていることを、全教育委員と傍聴者に明らかにしてください。