講演 〜 子どもの問題とどう向き合うか 〜
講師 高垣忠一郎さん
立命館大学大学院応用人間科学研究科教授
臨床心理学
著書『揺れつ戻りつ思春期の壁』(新日本新書、1991年)
『不登校支援ネットワーク』(かもがわ出版、2004年)
『共に育つ心たち』(かもがわ出版、2002年)
『心の浮き輪のさがし方』(柏書房\1999年)
『生きることと自己肯定感』(新日本出版社、2004年)
今の子どもたちは豊かな社会の中で甘やかされて育っている。本当にそうでしょうか。
むしろ子どもたちの苦しみを共有しともに悩む関係が断ち切れているのではないでしょうか。自分の身の回りに、悲しいね、寂しいねと受け止め共感してくれる人がどれだけいるでしょうか。あまりに大人たちが自らを棚上げ、子ともたちを高みから評価、裁断するような論調が目立ちはしないでしょうか。優しさと厳しさは、甘やかしと脅しに変わっていないでしょうか。問われているのは、大人の子ども観であり子どもとの関わり方ではないでしょうか。「自分が自分であって大丈夫という自己肯定感が何より大切であると説く高垣さんの話から、思春期のの自己肯定感を支える援助についてみんなで考えてみませんか。