中学校で免許外教科担任が1.41倍に増加(平成20年度比)

 12年度(H24)から完全実施された新学習指導要領に伴い、県下では免許外教科担任(中学校)が352件に昇り、大幅に増加していることが判明しました。
 旧学習指導要領下の平成20年度と比較すると、計249件から103件増えていることになります。
 特に今年度時間数の増えた国語・社会・英語が急増し、数学・技術・家庭でも顕著な増加傾向が見られます。静岡式35人学級拡大の影響も考えられますので、一概に新学習指導要領だけの影響とは言えませんが、こんなにも多くの免許外教科担任がいることはおかしなことです。

免許外教科担任申請許可件数の推移
(県教委学校人事課 24,6,1)
          
(中学校の時間数増) 
国語 平成20年度 14人  
   平成24年度 36人
(時間数増3年間350時間から385時間)

社会 平成20年度 23人  
   平成24年度 38人
(時間数増3年間295時間から350時間)

数学 平成20年度  7人  
   平成24年度 28人
(時間数増3年間315時間から385時間)

理科 平成20年度 17人  
   平成24年度 17人
(時間数増3年間290時間から385時間)

音楽 平成20年度  3人  
   平成24年度  3人
(時間数増3年間115時間から115時間)

美術 平成20年度 37人  
   平成24年度 36人
(時間数増3年間115時間から115時間)

保体 平成20年度 57人  
   平成24年度 46人
(時間数増3年間270時間から315時間)

技術 平成20年度 34人  
   平成24年度 43人
家庭 平成20年度 53人  
   平成24年度 86人
(技術家庭あわせて時間数増3年間175時間から175時間)

英語 平成20年度  4人  
   平成24年度 19人
(時間数増3年間315時間から420時間)


合計 平成20年度249人  
   平成24年度352人

 中学校は、4月から週28コマから29コマに増えました。従って、週5日のうち、(50分授業)6時間の日が4日に増えました。16時過ぎにHRが終わって、部活!
 生徒も教職員もあわただしく追われている感じです。「ゆとり」脱却と宣伝されましたが、これでは、「詰め込み」復活。
 生徒ももちろんですが、びっしりとした一日に、免許外教員の増加で、教職員は毎日青息吐息!
 もっと、ゆったりと教えたい!
 長時間・過密の勤務や免許外などについては、「コンプライアンス」はカヤの外。不祥事については、コンプライアンス研修会などが花盛りですが。何を最優先で改善すべきかは、明らかだと思います。