国学力テスト
 文科省は、大震災が起こったことによって、今年度の実施を見送りました。
 ところが、希望する所には、テストを配布すると言っています。しかも、9月に。
 もともと、文科省自身が「測定できるのは学力の特定の一部分」「学校における教育活動の一側面に過ぎない」と通知で強調しているものです。
 学校現場でも、「やらなくてもいい。」「テストで分かることは、普段でも分かっていること。」という声が出ています。
 それを、9月以降にやって、どんな意味があるのでしょう。結果は、各学校で分析しろと言っています。やらなくてはいけないことは、ほかにもっとあります。

 まさか希望しないだろうと思いながら、全教静岡では、静岡県内の16の市町に電話調査をしました。

 すると、何と、次のような結果でした。

全校実施 採点は各学校

 静岡市  9/26にテストが来るので、学校の判断で、実施日等を決めて行う。分析等は各学校で行う。

 伊豆の国市 9校全校が希望して実施する。

教科1つだけ全校実施

 袋井市 希望校はなかったが、教科1つだけ全校実施。
     本市の課題を追跡調査。

希望する学校のみ実施  採点は各学校

 裾野市 小中5校 活用方法は「なし」

 沼津市 一部希望校 数は出せないとのこと。なぜ?

 富士市 希望小2校実施 活用方法「なし」

 焼津市 希望小中数校  活用方法「なし」

 藤枝市 希望小中数校 数は出せない。なぜ?

 菊川市 希望小中8校(12校中) 採点のための予算はない。

 磐田市 希望小中 数は言えない。なぜでしょうか?
     アンケート調査用紙を集める。

実施しない

 浜松市 実施しない。西部教組への回答。昨年も実施していな  
     い。(抽出校実施で十分。)

 函南町 希望なし。

 清水町 希望なし。

 掛川市 希望なし。

検討していない

 島田市 

回答拒否

 三島市 正式な文書でないと回答できないと野口指導係長。
     全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)の希望実施校の数や採点・活用方法を聞いただけなのですが。恐らく、文科省でも電話やメールで回答していただける内容だと思いますが。

 9月という時期は、学校は多忙を極める時期です。しかも前述したようなテストをやる意義も極めて薄いものです。