尾北教労の犬山市教委への要請文です。
もっともな内容ではないでしょうか。
3/13(金)17:00〜教育委員会議は、図書館(教育委員会所在)にて行われるそうです。
ちなみに 犬山市教委は、 電話  0568−61−1800
             FAX 0568−62−2292
・・・だそうです。

2009年2月
犬山市教育委員 様  

国学力テスト及び犬山市の教育に関する要請 

 日頃は犬山市の教育向上に向けて尽力されていることに敬意を表します。
 私どもは尾北(犬山市江南市岩倉市大口町扶桑町)の小中学校に勤める教職員の組合として、子どもが輝き、教職員が健康で働き続けられる学校づくりをめざして活動をすすめています。その点において、犬山市で取り組まれている「学び合いの教育」や「少人数学級」など、すべての子どもたちの人格の完成を目指した教育については、組合の要求とも一致するものとしてさらなる継続と発展を願うものです。
 一方、「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)については、私どもは、それが、学校間競争につながり、子どもたちの心を傷つけ、学びを偏重させるものとして反対しています。
 確かに全国学力テストについては、世間一般では、賛否両論があります。しかし、校長先生を始め、教職員の多くは、これに反対の意思を示しています。このことは、日々子どもたちに接し、教育活動を展開している教育の専門家の判断として尊重されるべきだと考えます。
 実際、全国学力テストの結果が悪かった学校の情報が漏洩し、子どもや親たちが、学校に対する誇りが持てなくなってしまったという事例も聞かれています。人間的な成長が大切にされなければならない義務教育段階で、このような排他的な競争は導入すべきでないと私どもは考えています。
 また、犬山市では、少人数学級や学校支援のための教育条件整備の取り組みも進められ、特に、講師や支援員の加配は、学校現場を助ける重要な取り組みになっています。今後も学校現場を支援する立場で継続して取り組まれることを強く望むものです。
 全国学力テスト及び犬山市の教育に関して、以下の内容について要請します。よくご検討いただき、関係機関への働きかけを含め、教育行政へ反映されるようお願いします。


1 全国学力テストは、結果公開が危惧され、学校間競争をあおる恐れがあるため、不参加の姿勢を貫いていただきたい。              
2 犬山市が現在進めている教育条件整備の取り組みが後退しないようにしていただきたい。特に講師や支援員などの人的支援は児童・生徒に授業で直接 関わる支援として重要であり、さらに充実させる方向で進めていただきたい。