公正な教員採用・管理職等ヘの登用に関する申し入れ


貴職におかれましては、日頃より教育の発展・向上のために尽力されておりますことに敬意を表します。
さて、大分県における教員採用並びに管理職及び教育委員会職員等への登用をめぐる汚職事件は、組織的犯罪の様相を呈しています。
 今回の事件は、言語道断、あるまじき行為であり、断じて容認できないものです。事件は、教育に対する国民や子どもたちの信頼を著しく損ねると共に、教育現場で教育活動に携わっている全国の教職員の誇りを傷つけ、その情熱と意欲に重大な否定的影響を及ぼすものです。
 このような事件の背景には、採用制度や登用制度が不透明で、教育委員会内を中心とした一部の者による恣意的な権力の濫用が常態化してきたことにあることは明らかです。しかし、それは教育界に限らず、多かれ少なかれ我が国に根強く蔓延している「体質」だとの指摘もあります。
 この静岡県においても、採用や登用に関するマイナスの風評を、私たち教職員は数多く耳にしてきています。採用に関して言えば、とりわけ多くの臨時教職員が奮闘している中で、新規採用者の数が大変少なかった時代によく聞かれました。また、登用に関しては、古くから様々な話がまことしやかに流れていました。  
この大分県における汚職事件を契機に、静岡県でも、採用制度や登用制度の実態を総点検し、さらに一層、公正で透明な制度に改め、厳正な運用を実現すべきであると私たちは考え、以下を申し入れます。
           記
(1) 静岡県の教職員採用制度や登用制度に関して、過去において不正行為の事実があるかどうかを調査すること。
(2) 教員採用・登用に関して、さらに一層透明性を確保すること。
 

◆ 尚、静岡県静岡市浜松市の教員選考試験の透明性を高めるための経緯については、

静岡県の臨時教職員制度の待遇改善を求める会」(求める会)の運動をぬきには語ることは
できません。県教委も市教委も、常に「秘密保持」の立場で対応してきました。それをねばり強い
運動でこじ開けてきたのが「求める会」です。
 公開されてみれば、「そんなにがんばって隠すほどのものじゃないでしょ。」という内容です。なぜ、
頑張って隠そうとしてきたのか、と考えながら、下記ブログ、HPを参照してください。
 
臨教求める会ブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/kodou/

臨教求める会HP
http://www2.tokai.or.jp/motomerukai/