文科省・学習指導要領案 パブリックコメント

Sさんが送った意見です

★ 授業時間数に関わって意見を述べます。「学力低下が叫ばれている」から、授業時間数を増やせば学力もつくと考えているのでしょうか。しかし、今回の場合、時間数は増えるけれど、学ぶ内容も増えるわけで、文科省の考える「学力」問題の解決になるかは大きな疑問です。「授業時間数は増やすけど、内容は増やさない」ならそれなりの効果があることは確かです。先日も同僚と話をしたのですが、「子どもたちには十分な時間がほしい」ということです。小学校4年生に「式と計算」があり、「()を先に計算する」「×÷は+−より先に計算する」等の約束事を1時間ずつで教えなければならないところがあるのですが、当然のごとく子どもたちは大混乱。大人が考えるほど、うまくいかないのです。その単元にあと1時間、2時間の「ゆとり」があれば、子どもたちの理解度も大分違います。つまり、本当に理解させるには、時間が必要です。「もっと先生たちが指導法を学んだら・・・」という文科省びいきの意見も聞きますが、先生たちもかなり学んできています。最近の若い先生たちであれば、自身が高い学力をもっていることは否定できない事実です。必要なのは、『本当のゆとりの中で、子どもたちを育てる』ことです。
 今回の改定でも、文科省は、「学校現場の意見を反映させる」点において、極めて不十分であることをどの程度認識しておられるのでしょうか。いつも文科省は「反省なし」でいろんな内容変更をされますが、現場ではそれは通用しません。私は、今回の改定に於ける、それも「前回の改定をひっくり返すものである」ことも含めて、率直な反省をお聞きしたいと思っています。

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