今年も全国のみなさんと一緒に力を合わせてがんばりましょう

全静岡教職員組合
                           執行委員長  齋藤 達雄
 天候にも恵まれて、穏やかに2007年が明けました。皆さん、お正月をいかがお過ごしでしたでしょうか。

 昨年末には、《もっと慎重審議をすべきだ》《なぜ教育基本法を変えるのか、その訳がはっきりしない》等という世論を全く無視し、なりふり構わず「自民党結党以来の悲願」だった教育基本法の『改悪』を、自民党公明党は《数の力》で強行・可決するという暴挙に出ました。多くの国民が抗議し、糾弾したことは当然のことです。
 そして、年末から年始にかけて毎日のように物騒な殺人事件が続いたり、働いても残業代をゼロにするという全く許せない労働法制改悪の動きや憲法「改正」発言が平然とされたりするなど、まさに“異常事態”が続き、「安倍内閣になったら政治がおかしくなってきた」「世の中、いったいどうなってしまうのか不安でたまらない」とみんなが心配する状況が生まれてきています。

 さて皆さん、昨年は“教育基本法の改悪を許すまい”と職場の中で、地域の街頭宣伝で、そして東京での中央集会・国会行動で、皆さんには大変お世話になりました。残念ながら、法案は強行採決されてしまいましたが、年休をとって活動に参加したり、勤務終了後に集会や行動に駆けつけてくださったりするなど、本当にごくろうさまでした。全教静岡執行委員会を代表して、皆さんのがんばっていただいた諸活動に対して深くお礼申し上げます。

 教育基本法の改悪を許さない闘いは、昨年で全て終わってしまったわけではありません。闘いはまさにこれからと言えます。具体化に反対し、学校現場への押しつけを許さない闘いがあります。全国一斉学力テストの実施をはじめ、学校選択制や教職員評価システムなど競争主義や序列主義を助長するものは、およそ学校教育には馴染まないものです。日本国憲法に依拠し、既に何度も耳にしているように、学校教育法をはじめとする33もの関連法の改悪を許さない闘いを、多くの国民と一緒に推進しなければなりません。皆さんの一層の奮闘をお願いするものです。

 私たち全教静岡は、組織はまだまだ小さいものの、周囲からの期待は年ごとに大きくなっています。組織を大きくするには、私たち自身が職場の中で取り組むしかありません。その課題を一人ひとりが真剣に受け止め、“全分会で拡大”をスローガンに奮闘する必要があります。そのためにも、“全教静岡の顔が見える活動”を職場の中で進めることが大切です。教育基本法改悪反対の運動に取り組んだり、3000万署名にがんばって取り組んだりしたことは、まさにその“全教静岡の顔が見える活動”と言えます。今、この「新年の挨拶」をお読みの未組合員の皆さんには、是非とも思い切って全教静岡に加入していただき、一緒に活動していただきたいと思っています。
 この2007年は、今まで以上に分会での活動をがんばり、周囲からの期待に応える全教静岡にしていきましょう。皆さんのがんばりを大いに期待し、全教静岡執行委員会からの挨拶とします。
        2007年 1月 7日