参議院特別委員会審議始まる

 22日9時から17時まで、参議院特別委員会が行われました。民主党の佐藤泰介議員の質問に関連し、伊吹文部科学大臣は「国民の意思を反映した国会が決めた法律および、これに基づく政令、告示は『不当な支配』にあたらない」「選挙で(県民の意思で)選ばれた知事でも、地方の実情にあわせるものだからいって学習指導要領と違うことをやってもらっては困る」などとし、国が地方行政にも強く介入する姿勢を見せました。また、タウンミーティングにかかわり、「大臣をエレベーターに乗せて会場と往復・案内するためのスタッフに4万円」など、法外な税金の無駄遣いをしていたことも明らかとなりました。
 
 また、日本共産党井上哲士議員が「未履修問題が起きた背景」について質問したのに対し、安倍首相は「受験のための勉強、よりいい大学に進学させたい気持ちなどが動機かもしれないが、あってはならないこと」としながらも、「規範意識を再確認し」として学校現場に責任を転嫁しました。また、「理念や考え方を新しい時代にふさわしいものに変えていくことにより、いじめなどへの対応もしていける」と述べ、井上議員から「そのような理念は現行法に充分示されているでではないか」と詰め寄られると、首相は原稿を棒読みしながら「現行法に書かれているが、我々の改正案にも書いてある」など、答弁にもならない答弁を行いました。(「教育基本法全国ネットワークニュース」より) 
 
※次回の特別委員会日程 11月24日(金)13:00〜18:00(5時間。民主120分、共産、社民、国民新党各20分、ほか)
 また、修銀特別委員会で「やらせ質問」など懸念事項について補充質疑(総理出席、時間未定)