憲法・教育基本法ニュース №296

衆院採決後も、一層広がる運動

◆ 11月17日、昼も、夜も、日比谷野外音楽堂あふれる

与党単独による衆議院本会議採決強行の翌17日、暴挙に抗議するとともに、たたかいを一層発展させようと、国会を包囲する大規模な中央行動が行われました。全国からの参加者を中心とした昼の日比谷野外音楽堂集会には、座席に座りきれず周囲通路にも何重にも人垣のできる3500名が参加、国会請願のデモ行進を行いました。国会前では、議員要請と並行して、約1500名が座り込み、議員会館前の歩道があふれ、参議院議員会館端を通り越し自民党本部前まで座り込みの列が続きました。首都圏を中心とした夜の集会には、5000名が参加。日比谷野外音楽堂の座席間通路にまで座りこみ、周囲通路も歩行できないほどの参加者であふれました。

◆ 岡山でも、長野でも3000人

11月19日、長野県では雨の中、3000名の大集会、主催は日教組傘下の長野県教組、全教傘下の長野高教組などでつくる「教育基本法を生かす県民ネットワーク」。集会では民主党共産党社民党の代表があいさつしました。集会アピールでは安倍首相あてのはがき行動が呼びかけられました。また、長野高教組は、長野選出の4人の国会議員に合計10万枚(一人あたり2万5千枚)のはがき県民運動を提起。80万世帯の8分の1の有権者から、一言を添えたはがきが参議院議員に送られることになります。

11月18日、岡山でも日教組傘下の岡山県教組も、全教傘下の岡山高教組も参加する「11.18教育基本法改悪反対岡山県民集会」が開催され、雨の中3000人が参加しました。

◆ 草の根からの運動と、国会への運動を一層強めよう

18日、19日の土日には、東京、大阪をはじめ、全国各地で教育基本法改悪反対の街頭宣伝活動が展開されています。際立った特徴は、市民の関心の激変していること。足を止め、熱心に聴き入る通行人の視線からは、祈るような思いが伝わってきます。署名にも列が途切れることがありませんでした。

国会前では、各界連による連日の座り込みが続けられています。全教、日高教、自治労連、都教組、農民連などの旗が立ち並び、ホームページを見て参加された母親なども含め、行動が継続されています。

全国各地草の根からの運動と、国会へのとりくみ、この基本を堅持して、廃案までたたかいぬきましょう。

参議院、明日から委員会審議か

◆ 本日、与野党国対委員長会議

昨日与党は21日の特別委員会8時間審議を主張。野党国対委員長会議や、与野党協議が繰り返されています。

参議院でも野党4党の共同したたたかいが継続されていることは特徴的です。野党は正常化に向け審議入りの条件を迫っていくことで一致しています。民主党衆議院予算委員会での教育問題の集中審議、タウンミーティング「やらせ質問」の責任明確化、中学校の必修科目履修漏れの調査結果の報告を求め、自民党は21日午前中に回答するとしています。

本日21日与野党国対委員長会議が開催される見通しです。

明日22日から参議院特別委員会審議が始まる可能性が生まれています。初日は、安倍首相が出席する審議になると予測されます。全教では、明日からの参議院の傍聴体制を確立します。また、各界連の国会前座り込み行動を一層強化することが求められています。12時15分からは連日国会情勢報告を行います。

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