改悪法案を国会提出

国民の声を無視し、教育基本法改悪法案を国会提出

多くの国民の声に耳を傾けることなく、今日、政府は教育基本法改悪法案を閣議決定し、国会に提出しました。

改悪法案は、教育基本法を、その根本から変えてしまうものになっています。

教育基本法は、日本国憲法の「理想の実現は、根本において教育の力にまつべきもの」として定められました。改悪法案の最大の特徴は、憲法と一体である教育基本法のおおもとの考え方を変え、現在の平和憲法との関係を断ち切る内容になっていることです。

法案には、「戦争をする国」の人づくり

と、国家による教育支配という、二つのねらいが貫かれています。

法案は、基本的に与党合意にもとづく内容です。章立てを行ったこと、いくつかの文言修正を行ったこと、文末の「こと」との表記をとったこと、などが主な変更内容です。

義務教育の項、教員の項で、内容にかかわる変更が行われていることには注意が必要です。

教育基本法改悪反対」「拙速をさけ、慎重に議論すべき」との声は、日増しに広がっています。

全国で職場・地域・草の根からのとりくみが広がるなら、教育基本法改悪法案を廃案にさせることは可能です。全国での運動を、一気に強めましょう。

4.28中央行動に550名

「改悪法案を許さない」

と、緊急中央集会、国会請願デモ、国会議員要請、国会前座り込みなど、怒りの行動展開される

全教、教組共闘、子ども全国センター、教育基本法全国ネットの4団体は、教育基本法改悪法案の閣議決定がされた直後の11時から、社会文化会館三宅坂ホールで緊急中央集会を開催しました。

全国から、父母・市民、教職員、労働組合、民主団体など、550名が参加しました。中央集会では、佐貫浩法政大学教授の教育基本法改悪法案の本質と問題点を解明する「ミニ講演」も行われました。多様な立場の方々から、教育基本法にかける熱い思い、大きく広がるとりくみの様子、法案提出への怒り、たたかう決意などが口々に語られました。

大きく共同の輪を広げて、全国から草の根の運動を展開すること、5月10日の中央行動の大成功をはじめ、情勢に応じて今後提起される国会行動を成功させることなどを誓い合いました。