[
9月3日(土)教育全国署名静岡県スタート集会
 福島県立高教組の齋藤毅さんが、「今、福島の子どもたちは」と題して、震災後の福島の、主に高校生の生活や思いについて、報告してくれました。

 教育を受ける条件の格差が心配されるのが、「サテライト校」の実態です。分校を含む9校が、県内各地の高校を間借りして授業を受けているそうです。旅館などの二次避難所や、仮設住宅などの三次避難所から通う生徒が大多数で、通学用バスなどで長時間通学を強いられているとのことです。加えて教室、時間帯、部活など制約が多いようです。
 進路の不安、受験勉強ができない、転校できてもカリキュラムの違い、進度の違いで戸惑うなど、当然ですが、困難が伴っているようで、生徒のみなさんの苦労が偲ばれます。
 教職員も、学校を兼務、長距離通勤、睡眠不足など過労死が心配される状況のようです。「加配」されたと言っても、子どもの数が減っていては、実質増やされたことにはならないので、勤務のしんどさは変わらないとも。
 放射線被害が一番大きいようです。
「どうせ、もう被曝していると思っている。原発事故は正直いやだが、しょうがないと思う。ただ、将来のことが心配でたまらない。結婚はできるのだろうか、子どもは産めるだろうかなど不安はたくさんある。」などの高校生の不安や不信も生々しい。

これは、静岡であったかもしれない、他所の事では済まされない、と思いました。



大震災や、財政難を「理由」とさせず、子どもたちの安心安全の成長
が保障される学校・教育にさせるために、署名運動を広げよう、と確認しあいました。