木村裁判支援する会総会と講演会

7月10日(土)14時〜 静岡交通ビル(駅南口東すぐ)

弁護団から
 前回原告(木村さん側)は、104ページから成る第7準備書面を提出しました。百合子さんが行っていた業務がいかに大変なものであったかについて、総まとめの主張です。特に百合子さんが残した記録をもう一度検討し,百合子さんがうつ病を発症した時期と判断される平成16年6月初旬頃までに、クラスで何が起こっていたのかを丁寧にまとめました。
 また天笠精神科医の意見書から、百合子さんが直面していた労働時間の大幅な長時間化、講師から学級担任という仕事内容の激変、混乱した学級運営を立て直すという達成困難なノルマを課されたことなどは、精神医学の見地からも強度の心理的負荷がかかるものであることを主張しました。
 百合子さんが直面していた状況をうまく円滑に立て直すことは、教師として相当の力量が必要だったはずです。それを24歳で人生経験も浅く、キャリアもない新人がやらなければならないのは苛酷なことであったことを改めて裁判官に訴える書面になったと思います。

厚生労働省 「心理的負荷による精神障害等に係る業務上外の判断指針」の一部改正について」
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/04/h0406-2.html
 不十分なところもありますが、現在の公的な到達点としては、職場の問題(特に使用者・管理職の対応)に対して、警鐘を鳴らしているものとなっています。