*[尾崎裁判]

*判決は3月22日に決定!私たちは重ねて『尾崎先生の死を無駄にするな!』と訴えます!

   12月28日、結審となりました
 2004年8月に静岡地裁に提訴して以来2年4ヶ月、皆さんに大変お世話になった「尾崎裁判」でしたが、2006年12月28日で結審となりました。
 この間、口頭弁論の度に傍聴にお出かけくださった皆さん、「公務災害として認めるように」との署名用紙を持ちあちこちで訴え、集めてくださった皆さん、そして、支援物資の販売に一生懸命取り組んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。「支援する会」として、皆さんに心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
  当然、救済されてしかるべきこと! 
「公務災害補償制度」の趣旨・目的から考えても、善子先生の死は体験入学に端を発しているわけで、「公務」と切り離して考えることが出来ないものであり、当然救済されてしかるべきものです。ところが、被告は「他の人と比べて、善子先生の仕事は決して過重ではなかった」「うつ病を発症したのは、善子先生自身に何かその要因があったのではないか」としつこく迫ったのです。しかし、証言の中で「体験入学がなかったらおそらく発症はなかったと思われる」「カルテを見る限り、反応性うつ病でしかない」(つまり、「本人がうつ病の傾向にあったから発症した」ということではない・・・西村医師の証言)との証言で、被告の考えは完全に否定されたのです。
教育現場から『実態を知って!』と裁判長に「意見書」提出!
●「教育現場には、いろんな子どもたちがいて、教師一人で対応するのは本当に大変」
●「体験入学を決めるには、事前に担任に話があるべき。期間も受け入れを考えるのに、果たして二週間も必要だったのか」
●「障害の種類もいろいろある子どもたちが入級してくる養護学級の担任は、ギリギリの所で働いている。私も肺動脈血栓症を患い退職したが、水分も取ることが出来ないで子どもたちにくっついていなければならなかった勤務実態の影響があったのかもしれない」
●「学級児童が2名だからそれほど多忙ではなかったのではないかという考えは、全くの誤り。多忙さは、一人ひとりの子どもたちがどれだけ教師の支援を必要としているかできまるもの」
 「意見書」として10名分を、「ひとこと意見書」として29名分を裁判所に提出しました。ご協力、ありがとうございました。
  「判決に期待します」と事務局に多くの声! 
 12月28日(結審の日)、たくさんの声が事務局に届きました。判決を前にして、皆さんの周りでも『言いたいこと』がありましたら、下記事務局までお届けください。FAXでもメールでも構いません。
 尚、事務局では3月上旬(4日あたり)に『尾崎裁判・勝利』を期待して、静岡市内で集会を開こうと考えています。詳しくは、次号をご覧ください。
 前述した「判決に期待する声」を紹介します。
■最終局面になって、「善子さんのうつ病は仕事がなくてもなっていただろう」という基金側の言い分はおかしいです。教師の仕事は、子どもとの対応がほとんどです。喜びも苦しみもそこにあるのです。(M)

■尾崎さんの弟さんが述べたように、公務災害に伴う行政側のひどさをより明らかにしていきたいと思います。(T)

■尾崎裁判を自分のこととして、仲間の問題として、勝ってもこれからも闘いは続くということですので、粘り強くがんばりましょう。意味のある裁判だと思います。(M)

■「教師の業務とは?」と、塩沢弁護士が語られましたが、一日中、休みの日も365日、子どもたちのことを考えているものです。それが、教師なのです。それを被告側にわかってもらいたいと思います。良心的な教師の業務が報われるような判決を希みます。(J)

■教員の働き方は無定量です。塩沢弁護士のお話にあったように、子どもが目の前にいる時間とか、受け持っている子どもの数だけで決められるものではありません。現に、志半ばにして自ら命を絶つ道を選ばざるを得なかった善子さんのことに目を向けた判決を切に望みます。そして、こういうことが起きないよう、もっと広げていかねばと思います。(A)

■塩沢弁護士をはじめ、先生方の力強いお話に、尾崎さんの心を感じました。さまざまな不当な労働者への攻撃にしっかり目を向け、怒りを大きくしなくてはと思いました。(S)

■全国的に精神疾患が急増していると聞きます。わけても教員のそれは深刻です。身近な教員(新採用)が三年間で三人もやめていったと、知人が話していました。教職員の働く教育環境、子どもたちの教育環境の悪化によるストレスが、多くの人に知られるようになりました。全国の仲間のためにも勝利したい裁判です。(S)

■尾崎裁判は、教育現場の状況を知ってもらう上でも大事なものだと思います。長い闘いになると思いますが、新たな気持ちで受け止めていきたいと思います。(O)

■軽くて思い裁判の不条理!
裁判する過程に既にある基準(ものさし)に頼りながら、人を裁こうとする不条理。塩沢弁護士の、尾崎さん本人の内面に深い思いを、業務の内容、苦労の時間等々、とにもかくにも尾崎さんの立場に立って、ぜひ理解を持ってほしいという陳述に、深い敬意と勝利の確信を抱いています。(T)

■尾崎さん、弁護士の皆さん、支援する会の皆さん、長い間ごくろうさまでした。二回の証人尋問を聞いて、尾崎さんのお話にもありましたが、こんなことまで言われなきゃいけないのか、こんなことまで人前で明らかにされなきゃいけないのか、腹の立つことがたくさんありました。その辛さに耐え、ここまで闘い続けてこられたことに対し、心から「おつかれさまでした」と言いたいです。(N)

■最後の“尾崎さんのことば”が、いろんな意味でズシーンときました。闘いはこれからです。(H)

■尾崎さんの裁判が本当に良い結果となって、三月にひとつの区切りになることを願っています。本当に、他人事ではなく、私自身の、私たち教職員みんなの問題です。今後も微力ですが、少しでもこの裁判に関わっていきたいです。(M)

■弁護士の方々、遺族の方々、お疲れさまでした。心労に耐えての闘い、ごくろうさまでした。尾崎さんの弟さんのおっしゃった最後のことば・「みなさんに感じていただきたい」…感ずる力・想像する力がこれからの闘いにも一番問われるところと思います。(S)

■教員の仕事を34年やってきた者にとって、たった一人の子どもに振り回されて思うように授業が進まず、夜も眠れずに悩んだことを思い、そういったことはなかなか外からは理解されないものなのだと思った。だからこそ、原告弁護士のみなさんには、これからもご努力をお願いしたいです。(I)

■学校現場における教員の抱えるストレスについて、なかなかわかってもらえないんだということを強く思いました。子どもへの指導が思うようにいかない苦労、同僚からの評価や心からの協力体制、管理職からの目に見えない圧力等々、その人でなければわかってもらえないものがたくさんあります。もっともっと現場の声を届けて、理解していただくことが大切だと思いました。今だって、もしかしたら心の病気になりそうな人が同じ職場にいますし、自分自身だってと思ってしまいます。(A)

■当初、学校の教室内で起こった出来事なのだから「公務災害認定」は当然だろうと軽い気持ちでした。裁判の経過を見るにつけ、とんでもない運動に携わっているんだということを思い知らされました。やっとここまで来れて、まずはホッとしています。(W)

■裁判も3月22日の判決を待つばかりとなりました。善子さんの真摯な教育活動と尊い命が報われ、ご家族の長い、辛い闘いが報われるような判決が出されるよう、期待しています。弁護士の先生方には、膨大な資料を集め、読み、整理し、弁論に最高の力を傾けていただいたことに心から感謝いたします。
 また、証人になっていただいた方々、一言意見を寄せていただいた方々も、心からお礼申し上げます。一日も早く、善子さんの公務災害が認定されますことを祈るばかりです。                         (S)
皆さん、心温まるたくさんの団体・個人署名をありがとうございました 
 私たち事務局で裁判所に提出した署名は、県内外から寄せられた392筆の団体署名と2764筆の個人署名でした。
 こうした署名は運動をしているものを本当に勇気づけてくれました。私たち「支援する会」も、こうした皆さんの署名に励まされ、今日までがんばって来れたことを改めて感じています。本当にありがとうございました。ご協力に感謝申し上げます。
 前段でも書きましたが、この裁判はこれからまだまだ続きます。私たち「支援する会」では、今後とも皆さんのご協力をお願いしながら、更に広く訴え、多くの人たちに注目される裁判にしていくよう、がんばります。
                       (支援する会ニュース 11号)