東日本大震災支援ニュース第7号

全教・教組共闘 東日本大震災対策本部
2011 年4 月12日(火)

「お届け隊」としての物資配布が喜ばれました。(宮城)

富山高・増川さん(4月7日から宮城でボランティア活動参加)の報告
1日目(4/7)は、仙台に2時に到着し、ワゴン車いっぱいの物資(地元の量販店で12万円相当を購入)を県労連事務所におろしました。ドロかい用の手袋とカップ麺が喜ばれました。その後、全労連の方々と打ち合わせ。行動地である石巻市(人口16万人。市町村としては最大の被害地)に向けて翌日9時出発と決まる。(この時点で直行すべきだったかも)
その晩、11時半すぎに震度6の余震を体験。
2日目(4/8)、宮城一般の事務所、隣の国公の事務所も物が散乱。激励訪問した宮城高教組の本部も物が散乱し、片づけていました。ここで、宮城高教組委員長・書記長と現地対策本部に来ている全教中村さん、日高教坂本さんと懇談。
午後、石巻の防災センター入り。現地を案内していただく。とくに日和山から俯瞰したすさまじい被害の実態。北上川流域の被害も甚大でした。
夕ご飯は、現地の地域労連議長さん宅でごちそうになり、恐縮至極。前日まで被災した2家族がいて、裏の娘さん宅には現在も2家族が同居。ボランティアがずっとお世話になっていいのかと疑問を持ちながら・・・。女性は、ここで泊り、男性はセンター2階で泊る。布団は2組のみで寒くて寝袋が必要。前日の地震で水が出ず、水洗トイレに若干の苦労あり。

3日目(4/9)は、コメ(災対連・共産党からのもの)の小分けと「お届け隊」としての物資配布を実施。拡声器で周辺に呼びかけ、集まってくる市民にコメ・野菜・缶詰・お茶などを一品ずつ取ってもらいます。現地の皆さんから感謝されました。女性は、救援物資の仕分け。この物資は衣類などが中心で、これを関係のある人からのオファーに応じてその場で渡しているようでした。夕刻に精米をして、行動終了。


4/10朝、石巻を出て、夕刻に富山へ。 がれきの撤去作業が進められています。

救援カンパ 2875万8271円(4/11現在)

各職場、分会、支部、そして多くの個人の方からも、続々とカンパが寄せられています。被災自治体へ届けるとともに、新学期のスタートにあたって、現地の要望を受けた物資の購入などを計画中です。

全労連には、海外からのカンパも届いています。ベトナムパキスタン、オーストラリア、イタリア、中国、カナダ、そしてフランスのFSUからも届けられました。国際的な労働者の連帯がうれしいですね。
★救援物資の品目リストは、刻々と変化します。全教のホームペ―ジで確認していただきますよう、よろしくお願いします。

「学用品・制服について国の財政措置を求めてほしい」

4/8 宮城県教組と懇談 (磯崎全教副委員長)

県教組は、次のようなことを求めています。
1 学用品・制服について、必要な予算要求を求める。
ある地教委は、子どもに「なくなった文房具があるか」調査をしているが、子どもは分散していて調べきれない。上限額をもうけずに、「教育費無償」の立場で要求。


2 校舎の流出などで遠距離通学を余儀なくされた子どもの通学手段確保のためスクールバスなどの購入の補助を文科省に求める。
県教委がいま持っている資料でも、20校ぐらいが他校を利用している。たとえば、亘理町では、荒浜小の児童は3キロ離れた大熊小に行く。子どもは、自宅・避難所・親戚の家とばらばら。スクールバスを巡回する必要がある。


3 教職員を加配する特例措置を講ずるよう国に要望する。


4 兼務発令の問題を解決してほしい。
兼務発令には矛盾がある。被災校から被災校への異動もある。元の学校勤務のためには異動先に加配がなければ困る。被災した石巻市は4月15日までに同市内の学校に発令された教員に異動先校に出勤するよう求めている。


被災地の早期復旧・復興を! 暮らしと雇用を守れ

「4・14緊急要求行動」(全労連・国民春闘共闘・東京春闘共闘会議主催)

国土交通省前要求行動
厚生労働省前要求行動
3国会請願デモ
日比谷公園霞門〜農水省前〜財務省坂上首相官邸前〜衆参議面〜旧永田町小学校裏
4 被災地の早期復旧、暮らしと雇用を守る院内集会
衆議院第一議員会館多目的ホール
被災地からの報告・各単産からの報告など
5国会議員要請行動 (集会終了後〜)
6政府対策本部への要請、与党・民主党への要請、経済産業省への要請、東京電力への要請


★ボランティア参加の皆さんへ

現在、岩手と宮城でボランティア活動を始めています。福島では、まだ開始できていません。
岩手では、大船渡ボランティアセンターを拠点に活動。宮城では石巻共同センターを拠点に活動しています。


なお、ボランティア活動には旅行傷害保険をかけています。その費用は全教が負担します。ボランティア活動に出発してから、帰宅するまでの間の事故に対する補償をするものです。通院保険金・手術保険金・入院保険金・後遺障害保険金・死亡保険金が出るという内容になっています。
余震が続く現地での活動ですので、保険をかけています。保険加入の手続き上、余裕をもったボランティア登録をお願いします。