校庭のアクティビティ

 日だまりは暑いけど、日陰に入るとちょっと肌寒い11月3日(火)の田町小学校、PUREのサッカーの試合で歓声があがる周りをうごめく集団は?
先ずはクスノキの下で、稲垣栄洋さんの話。子どもたちの?を大切に。「センセ、これなあに?」に「ああっ、カントウタンポポだよ。」でなく、「ええっ、何だろう?どこに咲いてたの?」と投げかけるのは、どうでしょう。そういう意味では、植物の名前をたくさん知っているより、知らないけど、子どもといっしょに共感できる方がいいのでは?
 学校のいいところは、定点観測できること。四季を通じて、生き物の変わる様子を見ていくことができるのが、いいですね。
 田町小のように木があり、田んぼがあり、ビオトープがありの学校の参加者が少なかったので、どこの学校でもできそうな生き物との出会いをさがして、校庭の周りを散策しました。
  
 ★知識がないと…と思っていましたが、教えていただいた内容ならば、一緒に楽
 しみながらできるなと思いました。 
★葉の色当て…思っていたより違う色でおどろきました。

 なんていう木かな?葉っぱをスケッチしてみよう。ギザギザはある?もようは?幹の周りを計ってみよう。子ども2人では無理かな?さわってみると?

★葉っぱのグラデーション、木の幹の拓本作りなどすぐに、簡単に遊んだり活動したりできるんだあ。
 ★今日の学習なら、知らない私でもできそうです。学校でもやってみようかな。 子どもといっしょになって、探究していけばいいのかな。
★葉のグラデーション、簡単だけどおもしろい。
 ★自分の木 木の観察もできる。子どもは喜んでやると思うし、自然に目を向ける子になると思う。
 ★日本の伝統色図鑑で、葉っぱの色さがし…が、おもしろかった。

三角定規を使えば、木の高さのだいたいがわかりますよ。昔、忍者はこのやり方で、川の幅とか建物の高さとかを測ったようです。このクスノキは、16mくらいかな。

 いつも見馴れている風景でも、例えば『田町小36景』とか、探してみるのもいいですね。
 また、時にはいつも見馴れている風景だから、逆に気づかないことも多い。だったら、虫メガネを持って、『アリの視点で見てみよう』というのはどうでしょう。
 ★ありマップ  視点を変えることで、わかることがたくさんあった。導入でやってみたい。
 ★私の考えた木  視点が定まり、少し愛着が湧きました。
 ★視点を変えてみること。いつも見ている植物で、たくさん発見ができて、!がたくさんでした。
 ★視点を変えてみること アリの〜、木の〜  
 ★いつも通り過ぎて、見ていないものを、じっくり楽しんで見ることができたこと
 ★視点を様々に作ることによって、ずいぶんと、教材として調理できることがありました。
 ★いろいろな視点から自然を観察することが、より興味を持って、関わりを持つ
 ことができることを学びました。
 ★おもしろかったことは、人の顔を探したこと。(子どもA)

 木になったつもりで、見てみるのもいいでしょうね。ほかには…?
 人の顔に見えるものを探してみましょう。
 葉っぱ、木の枝、遠くの木、足下の石、木の幹…、参加者は「あ〜っ」と納得。(こじつけだな)と思った人もいたかな?
 ★ビオトープで、ガマの穂が見られて、感動でした。
ガマの穂は、外側に種があって、中に綿毛があるんですね。
 イヌタデの花は?ピンク?虫にわかるように、下から白い花になっていくのがわかりますよ。
 数珠草は? 正式名ですね。
 オナモミがあって、それに似ている草。種を見てみると、違うのがわかりますね。

★やや冷たい空気の中で、気持ちの良い時間を過ごしました。
 ★自然っていいなと思いました。日々あわててすぎているところがあるので、今日のような授業をやってみたいです。
 ★いつもながら、稲垣さんのアクティビティは「いやし」になっています。自然に触れることの大切さを教えてくれます。「視点の違い」を学びました。
 ★日頃ゆっくり見ることのない校庭を見て、やれそうなことができました。
 ★普段見過ごしてしまっている自然に、ゆっくりふれあうことができて楽しかったです。又子ども達に自然とどうふれあわせたらいいのかも教えてもらい、良かったです。やっぱり自然は心をなごませてくれていいですね。
★具体的な事例を多く指示していただき大変関心を持てました。四季を通して、場所を決めて…四季の変化での視点を学ばせていただきました。

 遊木の森のアクティビティでも言いましたが、段ボールなどで目を作って、木の幹につけてみるのも、おもしろいですよ。木に見られているような木(×)気になります。

稲垣栄洋さんの著書 注文受け付けます。インターネット検索も可。
『働くアリの2割はサボっている』家の光
『野菜ふしぎ図鑑(2)』健学社
『キャベツにだって花が咲く』光文社
『田んぼの営みと恵み』創森社
『草のふしぎ大研究』PHP


 もっとやってみたいことは?
 ★教室の中で育てられる植物、その方法
 があったら、教えてほしいです。
 ★虫見つけ。
 ★食べられる植物。
 ★ネックレスやかざりにできる植物。
 ★農園で食べる野菜、特に大豆に興味が
 あるのですが、なかなか育ちません。観
 察しながら、楽しい学習の方法を教えて
 ください。
 ★植物、木の機能、機構、と形、色、虫
 との関係。

 稲垣さんは、雑草や虫の専門家で、木は得意ではないとはじめに。下ばかり見ているので、上を見ることは少ないからと。
 でも、田町小(80種類の木々があります)の校庭を半周しただけなのに、「不得意」の木のことでも色々視点を指摘してくれました。
さわってみると?幹の様子を虫メガネで見ると、虫がいたり、虫の卵があったり、色々発見できますよ。葉っぱの形は?色は?
 実は、参加者も、子連れの方もおり、子どものように、あちこちに興味関心が。はじめの方こそ、稲垣さんを囲むようにしていたのですが、そのうちに、興味のあることには顔を突っ込むのですが、そうではないときは、あっちに行ったりこっちに行ったり。
 「ほらあ、桜の木に登っちゃダメ。折れやすよ。」「すごいすごい、向こうには、林のように木があるよ。」「昔は、ここにプールがあったんだけど。」「これ、何だろう。」「静商の野球部は、よくやってるなあ。」(すぐ隣で、静岡商高の野球部の練習試合中)
 でも、和やかに午前中の2時間弱を過ごすことができました。
 稲垣さん、ありがとうございました。また、懲りずにお願いします。