採用試験ご苦労様でした。

 静岡県静岡市浜松市の教員採用選考試験が、7月11日、12日に行われました。
 静岡市内の試験会場=中学校は、エアコンもなく、暑かったこの二日間、大変だっただろうと思います。普段子どもたちと先生たちは、そんな酷暑の中で授業をやっているんだから、それくらい我慢しろとでも言うのでしょうか。そんなことを言うのなら、営業中心の会社の試験は、炎天下でやらなければならなくなりますが。
 さて、「静岡県の臨時教職員制度の改善を求める会(求める会)」や全教静岡は、教員採用制度の改善を求めてきました。01年には筆記試験問題の持ち帰りが可能に、05年には情報公開請求などを通して選考手順や問題作成の意図など詳しい内容を記した公文書の公開をさせるようになりました。
 今回の採用試験はどうでしたか?静岡市の採用試験は、このブログの別項でも指摘しているようにシャトルランが実技試験の中に入りました。既に“ベテラン”の臨時講師の方の中からは、「私たちは受けるなってことね。」という不満の声が聞こえてきました。実際どうだったのか、心配しています。前日まで仕事をしていた臨時講師の方もおられただろうに。
 試験における不備な点、おかしいんじゃないということについては、なかなか指摘できないものです。
改善のためには、具体的な声が必要です。是非このブログ、または求める会、あるいは直接全教静岡054−271−8438,FAX054−253−3331へ、声を寄せてください。

 静岡では本来は正規教員を当てる必要がある場合でも、4月から1年間の担任に臨時講師を当てる(「定数内講師」)など、必要な数の教員採用を行ってきていません。求める会や全教静岡は、もっと教員採用数を増やしてほしいと要求もしてきました。
 静岡県には、2万人余の教員がおられますが、県教委の発表でも3千人以上もの臨時・非常勤の教員が働いています。でも臨時教職員は「臨時的」な働き方をしているわけではありません。担任でも、分掌でも、人一倍働いている(働かされている)のです。試験前日の7月10日ですら、「遅くまで残って仕事していたよ。」という声が聞かれました。部活の顧問をしているから、中体連の大会に引率するために試験を受けられなかったという声すら以前聞きました。今年も?他県の多くのところでは当たり前の夏季休暇もないのです。
 尚、求める会や全教静岡の運動で、「解雇予告制度」、年休や病休の拡大、最近は忌引の正規教員並み等が実現しています。
 教員採用をめざすみなさんが、一人で悩まないよう、どうせ・・・とあきらめないよう、今後も交流の場を含め応援していきます。