11月25日副知事・県教育長要請の報告

「子どもと教育を考える静岡県民会議」       
参加者 世話人、高教組、新婦人、県評、私学、全教静岡、県議、前県議 

花村副知事への要請(15分間)

・ 親から、是非30人以下学級を、また不審者対策や耐震校舎など子どもの安全を。
・ 私学から、より一層の私学助成を。
・ 義務制では、給食時間も働かざるをえない実態を話し、是非30人以下学級実現を。

副知事から

静岡県は、教育には力を入れていきたいと思っている。大切だから、「理想の学校具現化委員会」も立ち上げ、調査をした。それだけ、問題意識も持っている。ただし、ご承知のように、国の三位一体路線で、たいへんでもある。具現化委員会の提言は、私たちに対する宿題と考えている。」とのことでした。

遠藤教育長への要請(30分間)

副知事に対することと同様な要請を、まずしました。
特に義務制学校現場の実態として、講師と呼ばれる教員の努力に支えられている実態と同じ仕事をしながら待遇に差があることの改善を要請し、30人以下学級の実現を、是非正規教職員の増でやってほしいということを強調しました。
定時制高校の実態からは、5割の子が卒業すればよかったとなる現状で、子どもに向き合う教職員を増やしてほしい。新しい職階制度や成果主義は、なじまないことが出されました。

教育長から

「具現化委員会の教育は未来への投資であるという言葉は、その通りと考える。国自体の教育予算の支出がOECDでも低いという結果も出た。
県としては初めて国に対して30人学級をやるように呼びかけた。今まで文科省は40人定数にこだわってきたが、最近では県や市の独自予算でなんらかの改善をしているところが東京都以外46にもなってきている。切実な声を受け止め、一つずつやれるものから積み重ねていきたい。
講師の問題も、法規の研究もはじめている。いっぺんにはやりきれないが、溝を埋めていくようにはしたい。知事部局とのバランスもある。介護休暇をとり、退職をされた方について再任用することも、お金をかけずにできるアイディアだと思っている。
本日も各教育委員会を呼んで人事異動方針を伝える会議があったが、来年からは、ただ伝えるだけの会議は文書ですませることに決め召集しない。このように見直しをしている。これからも具体的なアイディアを出してほしい。」

世話人から

会の趣旨や教育現場の課題を手短かにまず話をしてくださり、また、サラ金問題など今は親の収入で教育の機会も限られている、まさに、教育の格差拡大の実態も話してくださいました。