基金が控訴を断念

故大友雅義さんの過労自殺が、公務災害として認定されました!
◇ 基金に、控訴を断念させた宮城県、仙台の教職員などの方々の奮闘に敬意を表します。第二第三の悲劇が起きないよう、頑張りましょう!守り合いましょう!

☆仙台からの通信です

各 位

勝利判決確定  これまでのご支援に感謝申し上げます

本日、地方公務員災害補償基金宮城県支部支部村井嘉浩宮城県知事)は、控訴を断念し、仙台地方裁判所が8月28日に出した、当時中山中学校教諭であった故大友雅義さんの自殺を公務災害と認める原告勝訴の判決を受け入れることを表明しました。

わたしたちは、基金段階でのたたかい、仙台地裁でのたたかい、そして判決後の控訴を断念させるたたかいを通して、みなさまからいただいたご支援とご協力に心より感謝申し上げます。特に最終盤のたたかいでは、基金側にたいし全国から短期間に700件を超える要請が行われたことが、当局に控訴を断念させる大きな力になりました。

地方公務員災害補償基金宮城県支部はこれまで7年間、中体連の事務局としての業務が公務であることを否定し、さらには校長による「勤務時間記録簿」が学校現場に存在しないことを理由に、教師の過重な労働実態そのものを否定して、公務外とする裁決を繰り返してきました。しかし、裁判の中で示された各種実態調査結果や陳述書、証言等により、基金支部がもはや学校現場で教職員が置かれている異常・違法な実態を否定できなくなったことが、今回の受け入れ表明につながりました。

この度、基金支部が中体連運営業務を公務と認めたことや、たとえ証拠となる「勤務時間記録簿」がなくても、教師が過重な労働実態であったことを認めたことは、今も学校現場で無定量の残業を違法に強いられ、放置されている全国の教職員を大きく励ますことになるでしょう。

私たちは、本日確定した判決を力として、二度と学校現場で同じような被災が繰り返されないよう、そしてすべての労働者の過労死・過労自殺がなくなるよう、労働条件の改善を図るために尽力する決意です。

         2007年9月10日
        故大友雅義先生の公務災害認定を実現する会
           代表 高橋 浩太郎