静岡市教委が「勤務時間適正化」で画期的な通知出す!

組合が要求してきた内容をほぼ盛り込んだ通知

 静岡市教委は、4月27日の当初校長会(市教委各課の方針説明等)において、下記のような通知を出しました。読んでみれば明らかですが、今まで組合が要求し追求してきたことが、ほとんど載せられています。(静岡市教委の使用者責任・事業者責任があいまいですが)
 「過労死するかも」なんて言葉が職員室でぽろっと出るような現状では、大きな一歩です。しかし、ほとんどの校長は多くの文書の中から、これが重要と「特出し」していることがまだないようです。一部の校長は、「みなさんが病気になれば、私の責任ですから、早く帰ってください。」などと職員に言ったようですが。
 「やらなきゃならない仕事があるから、(時間外でも)やってもらいたい。」などと平気で言う校長も多いですが、是非この通知を職員の前で先ずは、伝達すべきですね!

静岡市教委の通知

19静教教職第272号 平成19年4月27日
各小・中学校長様
            静岡市教育委員会事務局
                       教 職 員 課 長

教職員の勤務時間の適正化について(通知)

 このことについて、平成17年度から18年度にかけて、勤務実態調査を実施したところですが、その結果からも、教職員の健康と福祉に一層配慮した勤務時間管理を行う必要が伺えます。これまでも、機会があるたびに依頼してきましたが、休憩時間の確保、勤務時間外の業務の縮減、各種休暇等の積極的かつ計画的取得等について、下記の点に再度配慮願います。

                  記

1 休憩時間の確保

休憩時間については、労働基準法、勤務時間条例等で与えられなければならないと規定されているため、取得できないという状況は法令違反になるという意識をもち、休憩時間の確保に努めること。

2 勤務状況等の把握

自身が労働安全衛生法に定められた衛生推進者であることを教職員に周知し、一人一人の勤務状況や健康状態の把握に努めること。

3 勤務時間外の業務の縮減 。

 各学校ごとに、週に1日以上定時退勤日を定め、会議、部活動等の時間を短縮するなどして、勤務時間終了後、遅くまで多くの職員が在校することがないようにすること。
なお、この取り組みについては、その実施状況について本年度中に調査を行う。

4 夏季休暇、家族休暇の完全取得

心身の健康の維持及び増進又は家族生活の充実のために設けられた夏季休暇、家族休暇については、教職員全員に完全取得させること。

5適正な勤務時間の割振り

教職員の勤務時間の割振り等に関する基準等を再認議し、適正に割振り等を行うこと。

6 教職員の意識改革

教職員一人一人に、自ら勤務時間外の業務を縮減するという意識をもたせるよう努めること。