日本母親大会に参加して
7月22日(土)〜7月23日(日) イン長野
今年で第52回をむかえた日本母親大会に、静岡市教組の女性3人で行ってきました。前日まで、長野県下を襲った集中豪雨を心配しての出発でしたが、予定通り行ってくることができました。静岡市からは、市教組を含む各団体から34名が参加しました。
「イラク・アフガニスタンのその後」
に参加しました。
講師は、20年以上アフガニスタンで医療活動を続けている 中村 哲 氏
スライドを見ながら、今のアフガニスタンの現状について話を聞くことができました。
戦争の影響だけでなく、2000年から旱魃が続き、かって緑豊かだったアフガニスタンの大地は砂漠状態です。その中で、安全な水の確保のため1400本の井戸を掘り、かっての緑を取り戻そうと灌漑工事を始めていきました。砂漠が次々と緑地に変化するスライドを見て地元農民の笑顔が想像できました。
こんなに緑地が増えていくのなら、全国的に取り組めばいいのにと思うのですが、諸外国からの援助については、予め使途が決まっており、各援助国の企業を使っての復興支援ということになり、現地の人々の要望と合致しないことがほとんどのようです。
まだまだ戦乱状態の続く中での武器を持たない彼らの工事は、さぞかし危険ではないかと思われるのですが、攻撃されたことは一度もなく、時たま発破音に対して米軍のヘリコプターが偵察に来るだけという話も印象的でした。
* 中村氏の活動が先日7月24日NHKのドキュメンタリー番組で放送されました。
著書『ペシャワールにて』『医は国境を越えて』『医者 井戸を掘る』『ダラエ・ヌールへの道』などがあり、お薦めします。
第二日目 全体会 (エムウェーブ・・・旧長野オリンピック会場)
全国から集まった人々は、六千数百名という主催者側の報告がありました。広い会場の二階席にも及び、沖縄から北海道までの表示幕を見つけ、全国の女性(母)のエネルギーに圧倒されてしまいました。
オープニングは、地元の子どもたちによる太鼓の演奏で始まりました。会場に響き渡る演奏に、大きな拍手が送られました。
次に大会宣言がされました。
記念講演 「地球の母であること」 作家 澤地久枝さん
そして、「 地球の母であること 」と題した 作家の 澤地久枝さんの記念講演がありました。
これまで膨大な資料を集め語ってきたという話の中に、戦争中、人の命は一銭五厘だった。ハガキ一枚で文句一つ言えず出征し、命を捧げることになったという話に、いろいろな人の一生が浮かび、胸に突き刺さるものがありました。今、憲法・教育基本法が改悪されようとしている。わたしたちは、知っていること、知ったことを、次の世代に伝えていかなければならないと話をしめくくりました。
命を生み出した母親の一人として、命を守るために、今、強くがんばらなければならない時と改めて思い知らされました。
この大会に参加させてもらい、身心に元気をもらって帰ってくることができました。
ありがとうございました。 (静岡市教組 S、N)