県教委に、確定期の要求書を出しました その4

県教委への要求書

教職員の命と健康を守ることについて       

(1) 県教委の中に「労働管理・労働安全衛生」の専門的な課を新設すること。

(2) 管理職の責任と現認による教職員の勤務時間管理を県内全校で行うこと。

(3) 時間外勤務時間が月あたり45時間を超える場合については、県・市町教委へ

の報告を義務化 し、80時間を超える場合については、該当者の健康と安全のための措

置を取るとともに、管理職に改善のための指導を行うこと。

(4) 安全衛生管理体制拡充に向け、県内すべての市町段階において教職員を対象と

する安全衛生管理規則の制定を促すとともに、すべての学校に安全衛生委員会を設置

し、産業医を配置するよう援助すること。また、そのための予算を確保すること。すべ

ての学校に実施が義務付けられた勤務時間把握、長時間労働教職員の「医師の面接指

導」を確実に実施させること。

(5) 福利課発行の冊子「教職員のためのメンタルヘルスガイド」を積極的に活用す

るよう計画を組み、実践すること。

(6) 全市町全校でストレスチェックが実施できるようその意義の徹底や予算補助を

行い、市町教委だけでなく、学校・職員会議段階でも集団分析結果が提示され、労働環

境改善に活用されるように働きかけること。

(7)  妊娠教職員、病気治療中、休職明けの教職員などについて

① 「治療と仕事の両立」の観点での労働環境の改善や理解の促進、労働軽減のための

代替教職員の配置などに努めること。 

② 育休代替者に正規教職員を充てること。(4(2)⑧オに重複)

③ 小学校の妊娠教員のために年間を通して体育代替など負担軽減の措置を行うこと。

切迫流産、妊娠障害の状況を把握し、その予防策を講じること。  

(8) 35才・40才・45才・50才・55才で特別休暇の実施および手当の支給

を行うこと。その際、安心して取得できるよう代替者を派遣すること。

(9) 土曜・日曜の部活動指導に対し、完全代休あるいは運用による「元気回復措

置」などの代休的措置を実施すること。また、部活動指導上の事故は公務災害とするこ

と。

(10) 公務災害認定の認定基準を含めた諸作業が、働く者の立場に立ち、より民主的

かつ客観的に行われるよう「地方公務員災害補償基金」に要請すること。

(11) 公務災害の実態を調査し、学校で働く教職員の災害を未然に防ぐ取り組みを行

うこと。公務災害認定基準が改定されたことを受けて、勤務間インターバルの設定、休

日含む連続出勤の抑制措置、時間外45時間を超えない・過労死ラインを超えないなど

の認定基準を周知させること。

(12) 廃止された福利厚生事業の復活、またはそれに替わる手当を支給すること。

(13)  特別支援学級担任の労働条件の改善を急ぐこと。

(14) 修学旅行や宿泊訓練引率指導の割振りは、引率実態に見合ったものとし、分散

せずにまとめ取りできるよう改善すること。

(15) 「ハラスメント防止指針」を県立学校のみならず、市町教委及び全学校に徹底

するとともに、法改正の趣旨を引き続き徹底すること。また、被害者救済の観点でより

実効性のあるものに改善すること。

(16) 犯罪から子どもと教職員を守るために、警備員配置等必要な対策と予算措置を

講じること。

(17) 教職員の健康診断にアスベストについての診断も追加すること。

(18) 勤務場所としての校舎・設備の改善を図ること。

  ① 校舎の老朽化対策について市町に対して必要な支援策を講じること。 

   ② 空調・暖房設備の計画的整備を行うこと。特別教室、体育館への設置を急ぐこ

と。

   ③ 職員トイレ、更衣室・休憩室などの整備を行うこと。

  ④ 気積、室温など労安法と文科省学校環境衛生基準に沿った見直しを行うようにす

ること。

 

※ 労働安全衛生法(労安法)では、一人当たりの労働環境について、気積を10㎥と

しています。天井までの高さを3mとすると、一人が仕事をする広さは、3.3㎡必要

になる計算です。畳でいうと2畳分の広さになります。健康で安全に仕事をするために

設けられた基準です。

 職員室などの広さは、どうですか?横歩きで「ごめんなさい」と言って、同僚が後ろ

を通り過ぎたりしていませんか?

文科省の「学校安全衛生基準」では、教室内の室温を、「17℃以上、28℃以下」

としています。(「建築物環境衛生管理基準」も同じ)3、4年前に改訂されました。

エアコンが設置されていない市町や、学校によっても音楽室、理科室、家庭科室などの

特別教室はエアコンはまだですよね。体育館も。

 冬の寒い時期、以前は教育委員会や人事委員会に言っても、「衣服で調節して」と言

われました。「してるわい💢」これからはどうでしょうか?