会計年度任用職員の 無給・無期限「待機」をほっといてよかったのですか? 

5月28日に、

静岡県内35市町に、

次のような要求書を送りました。

(相談多数なのに、遅くなってすみません。)

 

「来月からお願いね」 あるいは、

「来月からも、今までと同じように、お願いね」

と言われて、あてにしていた給料が、

「休校になったから、来なくていいよ」

「勤務日ないから」

との簡単な一言で、支給されなくなるって、

どう思いますか。

「勤務しないんだから、当たり前じゃん」

と思う学校の管理職や当局の方は多いようです。

でも、それは違います!

いえ、そう言っているのは、

厚生労働省の『知っておきたい 働くときのルールについて』

です。

「約束破っちゃだめですよ」

公務員は、労働契約のカヤの外?

そんなあ。

雇用主、使用者としての責任はあるでしょ。

そんないい加減な制度のもとで、大事な学校現場に人を雇うんですか?

そんな制度なんですか、会計年度任用職員制度は?

 

  送った要求書↓

 

休校中における会計年度任用職員の

任用の適正化を求めます

 

 新型コロナウイルス感染拡大・まん延を阻止するために、また教育活動を安心して推進できるために日夜ご奮闘されていることに敬意を表します。

 さて、標記の件について3月1日と5月12日にも同様の要望書を送らせていただきました。

この4月以降の場合でも、使用者としての教育委員会が行った臨時休業であり休業補償は当然と考えます。

ところが、無給・無期限の待機という状況におかれていた会計年度任用職員がおられたということがわかってきました。

4月からの勤務が通知され、あるいは口頭で約束を交わしており、勤務のために待機し、その賃金も予定していたことは誰もが想像することです。

それが、あろうことか「勤務を要しない」の一言や一片の文書で片づけられることでいいのでしょうか。

 公務員の任用とはそういうものだと切って捨てるのなら、その任用や職の内容に照らしてあまりにも無責任だと言わざるを得ません。

任用される者に対して失礼であるとともに、そのような扱いでは任用や職への信頼が薄れるのではないかと危惧します。

 また、他の職務あるいは夏季などの勤務日数を増やすなどの代替措置を用意しているということで「補償」となるとするのも再考願います。

改めて勤務について合意の下に話し合うのが、常識的なことかと思います。

 つきましては、学校で働く職員が、安心して働くことができるよう、

また子どもたちのための制度が信頼の下で運用できるよう願って、

下記のように要求します。誠意ある対応を求めます。

 

         記

 

1. 「勤務を要しない」とされ無給待機となった期間について、

  使用者の責務として

  事前の勤務条件に沿った賃金の支払い・休業補償を4月に遡って行うこと。

 

2. 事前の勤務条件通知にない期間や職務については、

  本人との合意に基づき改めて勤務条件通知書等で確認すること。

 

3. 会計年度任用職員が一般職として任用されたとしても

  「定年のある一般職」と違い、

  非正規で不安定な職に変わりはなく、

  今後、よりていねいに対応すること。

 

                        以上

 

 会計年度任用職員

  (この3月まで、「特別職」非常勤職員と言われた職・静岡県

 

  非常勤講師・初任研校外研修、非常勤講師・初任研特例口腔内研修、

  非常勤講師・免外解消、非常勤講師・社会人活用(IT,英語、道徳)、

  非常勤講師・通級指導教室、非常勤講師・小学校専科音楽等、

  非常勤講師。理科専科、非常勤講師・妊娠女性教員(体育専科、特別支援学級

  非常勤講師・静岡式35人学級編制、非常勤講師・主幹教諭後補充、

  非常勤講師・小規模小学校支援、非常勤講師・学び方支援・日本語指導等、

  特別支援教育支援員、

  学び方支援サポーター、

  スクール・サポート・スタッフ

  学校運営支援員・産休前、学校運営支援員・健康阻害、

  学校運営支援員・育児短時間勤務、学校運営支援員・運営困難加配、

  スクールカウンセラー、スクール・ソーシャル・ワーカー、相談員、

 

  このほかにも、市町独自の

    少人数学級のための担任、複式学級解消非常勤講師、

    学校司書(学校図書館支援員)、教員補助、支援員、

    学校応援団 などの職名で

  静岡県内(全国でも同じ状況)のすべての小中学校に、多数の方が勤めておられま

 す。

  ところが、勤務時間が短く、年間の勤務日が限らているので、保護者や外部の方だ

 けでなく、教職員でさえ面識のない方も働いておられるのです。

 

  通常、校長や教頭が対応しており、しかも地元であることなどから、なかなか面と

 向かって要求しにくい立場の方が多いと思います。

  使用者、雇用主、管理職の当然の仕事として、必要な配慮(財源は予算化されてい

 るはずです)をすべきです。

 

  尚、退職教職員の方が勤めておられる場合も多いようなので、現役の時の教職員組

 合の経験を生かし、また退職してしがらみがなくなった強みを生かして、同僚の困窮

 解消のために、声をあげてほしいと願っています。もちろん、一方的な「無給、無期

 限待機」をさせられたご自身のためにも。