国民大運動静岡県実行委員会は、1月20日、静岡県川勝知事に、くらしと福祉・教育の充実を求めて要請を行いました。
昨年10月24日に各課に要請しました。その中から、限られた時間のことを考えて、特にという項目を7つ選びました。
教育の分野での要請項目は以下のようです。
小中学校の全学年で30人以下学級、高等学校全日制30人、定時制20人の学級定員を早期に実現させてください。そのために、より強く「学級編制基準の見直しと公立学校教職員定数の改善及び弾力的活用の推進」(令和2年度静岡県の要望・提案)を国に要望していただくとともに、県単独でも「静岡式30人学級」実現に努めてください。
そして、当日口頭で次のように発言しました。
「静岡式35人学級は全国的に見ても優れた施策だと思っています。本来国が定数改善をやるべきことで、静岡県でも強く国に要望していることは県教委からも聞いています。
その上で、さらに少人数学級、30人学級を進めてほしいことを願います。
現場の声を紹介します。
不登校気味の子どもなどを抱える学級の担任は、今(静岡式35人学級により)27人4クラスだからやっていけると思っています。でも4月からは(転校により)35人3クラスになることが決まっています。同じように1クラスの人数が増えて荒れたクラスをいくつも見ているので、とても不安に感じています。
別の先生は、子どもの育ちや環境、保護者などの状況が様々になっている現在、(だんだんつながっていくことを待つ前に)先ず子どもや保護者とつながることが大事になっていると言います。(本来教育はそうでなければならない…)そのためには少人数学級でないとやっていけません。
特別支援学級の先生が受け持つ自閉症情緒学級では、4学年にわたる子どもが5人います。それぞれ個別の対応が求められます。学年に応じた学習もしなければなりません。子どもや保護者からも求められます。定数改善は国の施策ですが、少しでも人数が減ればいいのにと思います。
ぜひこういう声に応えてください。
県知事はおおむね次のように答えられました。
理念は私も同じ。
そのため25人下限を撤廃した。現場により良い状況をつくっている。
高校40人学級がネックとなっている。だから高校の合併をせざるを得ない。文科省がもっとやってほしい。
総合教育会議を開催し、教育については開いた討議を行っている。構成する人の
色に染まらないように、有識者会議(地域自立のための『人づくり・学校づくり』実践委員会=矢野弘典委員長)を置いて民間の意見を聞いている。
限られた時間の中ですが、こういう要請を少しずつ積み上げていきます。
ご意見を寄せてください。